クルミは体にも心にも優しいナッツです

アーモンドと並んぶナッツの代表選手とも言える存在、クルミ。一時期は「太る」「ニキビができる」とネガティブな印象を持たれがちで、なるべく食べないようにしたいた方(特に女性)も多かったと思いますが、近年のナッツブームの影響もありその栄養や効果が見直されている存在ともいえます。

高い抗酸化作用があり老化防止に役立つことや、適量であれば太るどころかダイエットを助けてくれる存在であるという認識は確かにありますが、冷え性目線で行くとどういう形になるかをメインに、改めてクルミの働きを見てみたいと思います。
 

クルミと生薬「胡桃仁(コトウニン)」

クルミの原産ははヨーロッパ南西部〜アジア西部と考えられており、紀元前7000年頃から人類が食用していたと言われるほど人との関わりには古い歴史があります。日本でも縄文人が食べていたと推定される縄文クッキー(縄文ハンバーグ)と呼ばれている出土品にクルミが使われていることが報告されています。栗・ドングリとともに縄文人の栄養源であったと考えられていますが、胡桃だけ割るのハードル高いなと思ってしまったり(笑)

奈良時代〜平安時代事になると文献に「胡桃」という表記が見られるようになります。その頃には食料として必要とするよりも滋養強壮に良いなどの薬効を気にしたようです。胡桃という漢字は中国で「胡(西の国)から来た桃」という意味でつけられたそうですから、おそらく大陸との行き来が盛んになった際に胡桃の薬用としての知識を伝えられたのではないかと思います。縄文人の食料であった胡桃ですが、『延喜式』には貢納物として、『医心方』には胡桃の効能が記述されているそうです。

ちなみに現在「クルミ」として私達が食べているような中にしっかりと身の詰まったクルミ(テウチグルミほかペルシャグルミ系統のもの)が日本に伝わったのは18世紀以降だそうな。クルミと言いえばカリフォルニアなイメージがありますがカリフォルニアで大規模な商業栽培が行われるようになったのも1800年代以降です。

中国(東洋医学)では古くから“クルミは脳味噌の形に似ているから、食べると頭がよくなる”と言われていたそう。なぜその考え方に至ったかというのが面白くて、「相似の理論」という漢方独特の考え方が元となっているそう。
これは形が似ているものは性質も同じ、という考え方だそうで、生姜は胃に似ているから消化吸収に良いという話から、寒色系もしくは白いものは体を冷やし暖色系もしくは黒いものは体を温めるという色彩的なもの、上半身の不調には地上部のもの(葉・茎)・下半身の不調には地下のもの(根など)という位置的なものも含まれるようです。調べてみたところ結構“食べたものと体型が似る”というダイエッター驚倒な話もヒットしたっていう(苦笑)

信憑性は???なのでそこまで気にしすぎる必要はないかと思いますが、くるみに関して言うならばオメガ3系脂肪酸が豊富なことに加え、神経伝達物質の原料物質、抗酸化物質が含まれていることが分かっています。つまり近代的な考え方でも脳機能の向上・認知症予防や緩和などが期待できる“頭(脳)に良い食材”と考えられています。←食べるだけで頭が良くなるという意味ではありません^^;
漢方での生薬の効能が後々科学的に実証されるってケース結構ありますよね。
 

栄養成分的に、クルミの冷えとり作用を考えてみる

クルミの代表成分といえば脂質、ナッツ類の中でも脂質が高い存在として知られています。クルミは脂質が多いというだけではなく、他のナッツ類にはほとんど含まれていないオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を多く含んでいます。クルミ効果として紹介されるもののうち、多分半分近くにこのα-リノレン酸の働きが関わってくるんじゃないでしょうか。
 
【江崎グリコ株式会社】αGヘスペリジン

クルミにはα-リノレン酸の他リノール酸などの油も含んでいます(※含有率的にはこちらの方が多いです)が、不飽和脂肪酸が多いため悪玉コレステロールを減少させる働きが期待できます。脂質以外にもポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化物質も含んでいますから、これら成分が複合して血液サラサラ効果=血液を流れやすい状態に整える働きがあると考えられています。また100gあたり7.5gの食物繊維150mgのマグネシウムなど便通を整える働きがある成分も比較的多く含んでいますから、便秘改善からも血液を綺麗にする働きが期待できます。

クルミには精神安定に役立つセロトニンや睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの原料物質である「トリプトファンも含まれています。遠回りではありますが、感情バランスが取れやすくなること、睡眠をしっかりと取ることで自律神経が整い、血流・体温調節機能などもしっかりとしてくると考えられます。

そのほか鉄分や亜鉛も含まれていますので貧血の予防・緩和にも役立ちますし、α-リノレン酸は血管の弾力性を高める働きもあると考えられています。これら様々な成分・働きが、多方面からスムーズな血流をサポートすることで、体を温める(冷えを緩和する)ことを手助けしてくれるでしょう。  

そのほか女性に嬉しい働きもクルミにはたくさん♪

冷え性緩和に役立つ働きの関連として、抗酸化・精神安定・不眠緩和・貧血予防・便通改善などに効果が期待されていることを紹介させていただきましたが、クルミにはまだまだ健康維持・美容に嬉しいメリットが有ると考えられています。全部を成分やエビデンス有無付きだとものすごいことになる(多分1冊丸々とクルミの本とか出ていると思われる)ので、女性が気になる(私は気になる!)ダイエットとお肌についてだけ、ざっくりと紹介させていただきたいと思います。


【ダイエットとの関係ついて】
クルミは脂質が多くカロリーも高いことからダイエット中には適さない存在と考えられてきました。昔は太る=脂質が悪い、という考え方が主流だったというのも大きいと思います。しかし現在は太る=糖質の摂り過ぎという考え方が主流になっていますから、脂質は高いものの糖質の少ないクルミなどのナッツ類がダイエットを助ける食材として注目されています。

世界中(特に先進国)で肥満が問題となっているためか、世界中で食事と脂肪・肥満度などの研究が行われています。低脂肪食よりも適度な脂質を含む食事のほうが減量効果が出やすいことや、定期的にクルミを摂取した被験者の方が体重増加が見られなかったという報告が幾つもの機関から出されているようです。

クルミは良質なタンパク質と脂質を含むこと、食物繊維量が豊富なことなどから、満腹感維持や代謝向上(低下していた代謝の回復)に役立つのではないかと考えられています。加えて糖質が少ないことから血糖値が上がりにくいとされており、空腹時や食事前にクルミを摂取しておくと急激な血糖値上昇を抑える働きも期待されています。糖尿病改善への有効性を示す報告もなされていますし、ダイエットにも役立ってくれそうですね。


【お肌との関係について】
クルミは抗酸化物質が豊富に含まれているナッツ。酸化を抑制することはもちろんお肌の老化予防に役立ちますし、血流が改善されることでくすみが取れて透明感が出る・肌のターンオーバーが正常化するなどの働きも期待できます。ストレスや不眠の緩和もお肌にとって大切なことですね。

またオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は抗炎症作用がある成分としても注目されています。リノール酸過多によるアレルギー反応を抑える働きがよく注目されていますが、実はそれ以外にも肌荒れやニキビ予防・緩和などにも効果が期待できるのたどか。もちろん食べ過ぎは皮脂過剰の原因となってニキビを誘発させていましますが、一日10〜20gくらいの摂取であれば肌を整える手助けをする味方となってくれると考えられています。


クルミって苦いし油っぽいし嫌い、と思っていたんですが、クルミ効果が気になって某大手輸入食品屋さんで買ってみました。採れたて剥きたてをパックしたのを売りにしている商品だったからか油臭ささはほとんど気にならず♪クルミ好きだわ〜と思ってその後100円位のやつを買ったら、油感がちょっと鼻について味の違いを感じてしまったので…ちょっと割高感あっても用器(袋)がしっかりしていて安心感のあるクルミを買ったほうが良いんだなぁと思いました。
殻付き食べてみたいけど、面倒臭がりなので心が折れそうです←
 

| 2016年05月05日 | 体温アップ食材 | trackbacks(0) |

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