冬至以外にも「柚子」でポカポカ&スッキリ

汁を絞ってかけてよし、果皮を香辛料として使ってよしと、私たちの食文化に根付いた存在と言える柚子(ユズ)。柚子胡椒や韓国の柚子茶なども人気ですね。近年は西洋でも調味料・薬味の一種として柚子が使われるようになってきており、(原産は中国ですが)英語でも日本語の「Yuzu」がそのまま使われているくらい、日本を代表する食材として認知されているそう。

「身土不二」=先祖代々暮らしてきた土地に実ったものを食べることが健康に良い…という考え方もありますから、海外ののスーパーフードやハーブばかりじゃなく、日本の伝統的な健康食材を見直してみても良いかもしれません^^
 

日本の柑橘系、柚子

柚子(ホンユズ)は中国の長江上流が原産とされる、ミカン科ミカン属でカボスやレモンなどと同じく香酸柑橘類(酸味が強く生食には向かない柑橘類)に分類されます。何時ごろ日本に伝わったかはハッキリわかっていませんが、飛鳥時代・奈良時代に栽培していたという記録があり、かなり古い時期から知られていたと考えられています。柑橘系の中では耐寒性が強い種で、日本でも東北地方以南で広く栽培されています。

和食においても香味・酸味を加える調味料として欠かせない存在。果汁を原料としたポン酢はよく知られていますし、和菓子のゆべし(柚餅子)や柚子餡などに、果皮を七味唐辛子や柚子胡椒などスパイスとしてと、現在でも全国で幅広く活用されています。

近年は和のアロマ」の1つとして国内で果皮から精油の採油も行われています。入浴やコスメ原料として利用するために皮膚刺激の少ない水蒸気蒸留の精油なども生産され、馴染み深く好き嫌いの少ない天然香料としても注目されています。また柚子の種子油にはメラニン色素生成抑制・アレルギー症状緩和効果などが報告され、こちらも今後が注目されているそうです。

【冬至との関係】
ゆずを浮かべたお風呂に入る「ゆず湯」は現代でも冬至の伝統として知られています。柚子自体は秋の季語なのに「柚子湯」になると冬の季語に変わっちゃうくらい、冬の風景として定着しているんですね。

冬至は古くは太陽の力が一番弱くなった日であり、この日を通り超えると再び力が蘇ってくると考えられていたそう。これを「一陽来復(いちようらいふく)」と言い、運が回復して良い方向に向かう日を迎えるための禊(みそぎ:厄を払うために体を清めること)が柚子湯の始まりであったと言われています。
そのためか冬至の日に柚子湯に入りながら「一陽来復」と唱えると運気が更にアップするとも言われています。


なぜ他の植物ではなく柚子になったのかは諸説ありますが、香りの強いものは邪気を払うと考えられていたこと、身体息災であれば柚子=融通(ゆうずう)が利くという語呂合わせになるなどが考えられています。ちなみに柚子湯が始まったのは江戸時代以降、銭湯文化の普及に伴ってだそうです。
 

柚子の香り効果について

柚子は絞り汁や果皮などを食用として利用することもありますが、みかんのようにそのまま食べる…という方は少ないと思います。柚子の健康効果として言われている働きの多くは「香り」(精油成分)の働きによる部分が大きいと考えられますから、ビタミンやポリフェノールなどはさておき、ユズの香りの働きを今回はご紹介させていただきます。
【リラックス・気分を明るくする】
柚子に含まれる香り成分のうち半分以上は「リモネン」という柑橘系に多く含まれている成分。リモネンの香りが吸収されるとリラックスを示すα波が出ることが認められています。また柚子にはリモネンの他に鎮静作用を持つシトラールや森林浴・強壮効果があるとされるα-ピネンなどの芳香成分も含まれていることから、相乗して高いリラックス・精神安定効果を発揮すると考えられています。

酸味と微かな苦味があり、どちらかといえば爽やかでシャープな香りに属すため、リフレッシュ・覚醒などに役立つように感じるゆずの香りですが、強いのはリラックス・鎮静効果。気持ちを明るくする働きもあると考えられていますが、刺激・高揚ではなく「ほっと和む」ことでネガティブな感情を追い払ってくれると言われています。
これらの働きから就寝時の香りとしても活用されます。

【体を温める・風邪予防】
柚子の精油成分であるリモネンやα-ピネンなどには血行促進作用があるとされ、血行促進作用を持つ精油成分の含有率が高いため、柚子の香りは体を温める作用に優れていると考えられています。

そのほかに発汗・利尿作用があり、体の余分な水分の排出を促してくれます。むくみの緩和にも効果的なだけではなく、過剰な水分滞留から起こる冷えの改善にも繋がります。加えて免疫力向上作用や抗菌・抗ウィルス作用もあり、風邪・インフルエンザの予防や悪寒・発熱など風邪の初期症状の緩和などにも有効とされています。

 
【そのほか】
リモネンには腸の蠕動運動促進作用や消化促進・健胃作用などがあると言われ、胃腸の不調全般に対しての緩和・改善効果が期待されています。また血行を促進し体を温めること・リラックス効果などから、生理痛の緩和や生理前・生理中の情緒不安定さの緩和などにも効果が期待出来ます。  

柚子湯について

邪気を払い、良い運気を呼び入れるために行われていた柚子湯ですが、冬至かぼちゃと同様に実用的・直接的な健康面への有用な働きも勿論あります。現代の科学においても「ゆず湯」には血行促進効果が認められており、冷えの改善・風邪予防・腰痛や神経痛の緩和にも有効とされています。
そのほか精油成分が肌をコーティングしてくれることで湯冷めしにくいという効果もあるのだとか。

またフレッシュな柚子を利用した柚子湯は体を温めるだけではなく、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果も期待出来ます。冬場に多いひび・あかぎれの改善にも有効とされています。そのほかにリラックス効果がありますから、副交感神経の働きを高めることで寝付きをよくしたり、ストレスや自律神経失調によるだるさ・頭痛・めまい・倦怠感などの不定愁訴と言われる体調不良の改善が期待でいますし、腸の蠕動運動促進作用と合わせて便秘の緩和などにも一役買ってくれるかもしれません。

「冬至」一日限りしか柚子湯に入らないって勿体無いと思いません?

お庭に柚子がある環境で暮らしていないから毎回買うのもなぁ…とか、面倒くさいなぁ…という方は、精油を使ってアロマバスにする方法がオススメです。クエン酸とかビタミンCによる美肌効果は考えない方が良いですが、香りによるリラックス効果・血行促進・蠕動運動促進・抗菌・抗ウイルス・免疫力向上効果などは期待出来ますよ。
 
  ※ただし肌に刺激があるため、柚子の量・精油の量には注意が必要です。小さいお子様や敏感肌の方が入られる場合は量を加減するか、精油・果皮を風呂蓋の上などにおいて、肌には付けずに香りだけを吸引するようにしましょう。
| 2016年04月09日 | バス&アロマ | trackbacks(0) |

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