トングレ茶(ソロモンシール)は冷えにも良い?

ちょっとマニアックな健康茶なんかにも手を出しつつありますが、最近気になっているのに買えてないお茶の一つがアマドコロ茶というもの。韓国茶で言うドングレチャ、西洋ハーブで言うところのソロモンズシールティーです。知ったきっかけは便秘ではなく美白(筆者は地黒がコンプレックスw)なんですが、便秘とかダイエットにも良いらしいんです…。

 

アマドコロとは?

アマドコロは漢字で“甘野老”と書く、日本にも自生している多年草です。植物としてはキジカクシ科アマドコロ属(ナルコユリ属)に分類され、日本に自生しているのはPolygonatum odoratum var. pluriflorumという変種だそうです。

 

全国的にとは言えないものの、一部地域では古くからこのアマドコロ茎や根茎を山菜の一種として食べてきました。実際に食べたことが無いのでアレですが、茎の風味はアスパラにちょっと似ていると言われています。また根茎部分は晩秋が旬で、里芋に近い食感・風味があると言われています。この根茎の味がヤマノイモ科のトコロに似ていて、より甘みがあることが“アマドコロ”という呼び名の由来とされています。

 

アマドコロは日本以外にもヨーロッパから東アジアとユーラシア大陸の広い地域に分布しています。欧米ではハーブとしても用いられており、英名は「Solomon’s Seal(ソロモンシール/ソロモンズ・シール)」ハーブ辞典なんかで見た記憶のある呼称ですね。。ちなみにソロモン王にちなんだエピソードがある植物というわけではなく、根茎の断面が昔(ソロモン王時代?)の印章に似ていたことが由来だそう。

 

漢方でもかつてはアマドコロの根茎は玉竹(ギョクチク)もしくは葳蕤(イズイ)として生薬としても用いられいたそう。そのためか現在でも薬膳料理や滋養強壮薬の材料に使われることがあるんだとか。日本では『日本薬局方』にも収録されていないため漢方方剤には用いられていませんが、滋養強壮に良い民間医薬として使われることはあるそう。

 

ちなみに同属種でアマドコロとよく似たナルコユリ(学名:P.falcatum)という植物もあり、こちらは黄精という生薬名で用いられています。名前が似ている黄芝というのはサルノコシカケの仲間のキノコ。時々ネットショップではアマドコロ茶=黄精とか黄芝と書かれているものもあるんですが、どうなんでしょう…。

 

日本では一部地域で山菜として食べられていたり、漢方の生薬として用いられていたくらいであまり知られていなかったアマドコロですが、最近は美肌・美白など美容効果が期待できるお茶として注目度が高まっています。そのきっかけと言えるのがコーン茶(オクススチャ)を筆頭とした韓国茶ブームと。コーン茶や五味子茶ほどまだポピュラーではないものの、韓国では「둥굴레차(ドングレ茶/トングレ茶/トゥングルレ茶)」という名称でアマドコロのお茶も飲まれてきた存在なのだそう。

 

呼び名が色々あるのは読み方(?)の問題なのかと思いますが、大手韓国食品ショップさんは大体「ドングレ茶(アマドコロ茶)」としてらっしゃるようなので、そちらに倣いたいと思います^^; このアマドコロ茶、注目度が高まっているとは言われても流通が非常に少ないお茶でもあります。ネットショップではチラホラ見かけますが、家の近所で見かけたことは多分ありません(苦笑)。

ネットショップや輸入食品店でよく見かけるのは東西食品(ドンソ食品)さんの、このあたりのラインでしょうか……。

 

↑こちらはアマドコロと玄米のブレンド

 

で。

このドングレ茶ことアマドコロ茶ですが、韓国では美肌・美白など美容効果があると考えられているほか、更年期障害軽減や整腸などにも良い=女性サポートに最適なお茶とされているらしいのです。便秘対策も出来て肌にも良いって最強な気がするけれど、何が入っているのかまで書かれていないものが多いので調べてみました。

 

アンチエイジング・美肌用として注目される

アマドコロ茶(トングレ茶)には抗酸化作用があるフラボノイドやタンニン新陳代謝向上が期待できるコンバラマリンが含まれていることが分かっています。抗酸化作用を持つ成分が含まれていることから、アンチエイジングに役立つのではないかと考えられています。

 

余談ですが、1500年以上前に成立したとされる中国最古の薬物書『神農本草経』にも“長く服用するとシミや黒ずみを取り、顔色も良くなり、肌に潤いと艶が出てくる”という効能が書かれているそう。ただしアマドコロ(玉竹)とナルコユリの根茎を乾燥した黄精については混同が多いため、アマドコロのことなのかはハッキリしていないという見解もあります。でも現代の中国でも美肌・美顔に良い健康茶として人気が高いんだそうですよ。

近年でも2006年に中日新聞で取り上げられた岐阜大学の研究グループによる実験で、乾燥アマドコロ粉末の入った水溶液を投与されたマウスの方が通常飼育マウスよりもコラーゲン線維の並びに乱れがなかったことも報告されています。このことからアマドコロにはシワやたるみを出来にくくする働きもあるのではないかと期待されています。

 

加えてアマドコロはチロシナーゼ活性阻害作用を持つキノン類を含むことから、メラニン色素の生成を抑える美白効果(シミ予防効果)も期待されています。抗酸化作用と合わせて紫外線対策・シミ予防に役立ってくれるかもしれません。こうした成分の働きから、アマドコロはアンチエイジングや美白など美肌サポートに役立つお茶として注目されているそうですよ。

 

そのほかアマドコロに含まれているステロイドサポニン類には抗炎症作用や新陳代謝・細胞分裂の促進作用がある、女性ホルモンの分泌促進作用があるという説もあるそう。ここらへんになると信憑性はぐっと低くなるような気がしますが、長らく取り入れられてきたお茶ですから何らかの働きかけがあるのかな〜と思ったりもします。

 

そのほかアマドコロ茶に期待される働き

 

強壮・疲労回復

アマドコロ茶や玉竹は滋養強壮や疲労回復効果があるとして、民間療法の中で用いられてきた存在でもあります。日本でアマドコロの根を付けた薬酒的なものを強心・強精剤のような感覚で使うという民間療法があるそうですし、韓国ではドングレ茶を病後の回復などに取り入れることもあるそう。

 

成分的に見た場合にも、アマドコロに含まれている強心配糖体(コンバラマリン、コンバラリンなど)が何らかの作用を持つのではないかと考えられています。ただし、これらは“スズランの毒”の元凶ともされている成分で、毒性が高い成分でもあるそう。しかし漢方や植物療法ではこうした成分を極微量使うことで刺激剤・強心剤としての作用を引き出しているそうです。

 

と書くとメチャクチャにヤバイ感じがしますが、アマドコロは山菜としても食べられているもの。煎じたりせず経口摂取している人もいるくらいなので、強心配糖体の含有量はごくごく微量と言われています。ものすごく煮詰めたものを何リットルも飲んだ場合はさておき、通常量(一日数杯程度)なら全く問題はないと考えられています。

 

ちなみに『神農本草経』でも長く服用しても副作用のない“上品”に分類されており、身が軽くなって老いないと書かれているそう。古い書物で賛否両論ありますが、継続利用が危険なものは中品や下品に入れられていることが多いためある程度は信用できるんじゃないでしょうか。ただし禁忌等は特に書かれてい無いものが多いですが、刺激物質を含むので妊娠中などデリケートな時期の飲用は避けたほうが確実な気がします。

 

この強心配糖体に加え、アマドコロ茶には代謝促進作用と血行促進作用が期待されるナイアシン(ニコチン酸)も含まれています。酸化ストレスを抑制してくれる抗酸化物質も含まれていますから。複合して代謝を高める=疲労物質の蓄積抑制・代謝(分解)促進に繋がると考えられています。

 

生活習慣病予防

アンチエイジングの項目でも紹介しましたが、アマドコロにはフラボノイド系ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれています。抗酸化物質は活性酸素から細胞を守り、筋肉や内臓など様々な部位を若々しく健康に保つ働きが期待されています。また血管に蓄積することで動脈硬化や血栓などの原因となる過酸化脂質の生成抑制にも役立つことから、抗酸化物質の補給は生活習慣病予防にも繋がると考えられます。

 

加えてアマドコロはフルクタンなどの水溶性食物繊維を含むため、血中脂質・コレステロール低減などにも効果が期待できます。また水溶性食物繊維は水に溶けてゲル化することで同時に摂取したものを包み込み、消化器官内の移動スピードをゆっくりにする働きあります。この働きから血糖値の急激な上昇を抑える働きも期待できますから、血糖値サポートとしても役立ってくれる可能性があるでしょう。

 

便秘予防・改善

アマドコロ茶(ドングレ茶)には粘液質や多糖類と呼ばれる、オドラクタンやフルクタンなどの成分が含まれていると考えられます。これらの成分は水溶性食物繊維の一種として扱われており、便の水分量を調節して硬さを適切に保つ・腸内善玉菌のエサとなることで腸内フローラのバランスを整えるなどの働きが期待されています。

 

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、このうち不溶性食物繊維は便のかさを増やすことで腸を刺激し蠕動運動を促す働きがあるものの、摂取しすぎるとお腹を壊す・水分を奪ってしまい便が固くなりすぎるなどのデメリットもあります。

対して、水溶性食物繊維は上記の働きからどちらかと言うと“緩下”よりも“整腸”寄りの成分。このため腸の調子を整えて便秘・下痢両方の改善をサポートするのには適していると考えられ、アマドコロ茶は便通改善や整腸作用が期待できるお茶とされています。
便秘改善に野菜などを大量に食べて便がカチカチに固くなってしまったことがある方・お腹の調子が安定せず下痢傾向になる方でも取り入れやすいのではないでしょうか。ちなみに生薬の玉竹(ギョクチク)・葳蕤(イズイ)にも整腸作用があると言われているそうですよ。美肌効果などを期待してドングレ茶(アマドコロ茶)を飲み始めた方でも、お通じが良くなるのを真っ先に実感したという方も少ないくない模様です。

 

ダイエットサポート

アマドコロには脂質代謝向上や毛細血管拡張作用があるとされるニコチン酸(ナイアシン)、抗酸化作用によって代謝低下を予防してくれるポリフェノールが含まれています。微妙含まれているアルカロイド類(強心配糖体)のコンバラマリンなどが持つ強心作用なども合わせて、血流改善や代謝向上効果が期待されています。フルクタンなどの水溶性食物繊維もコレステロールの排出サポート・血糖値の急激な上昇抑制などから肥満予防をサポートしてくれると考えられます。便通改善や腸内フローラを整える働きも代謝低下予防に繋がるでしょう。

 

こうした成分の働きからアマドコロ茶(ドングレ茶)は肥満予防やダイエットサポートにも役立つのではないかと言われています。どちらかと言うと体質改善的なニュアンスが強いように感じるので、飲むだけでガンガン代謝を上げてくれるなど過度な期待はしないほうが良いと思いますが、便通改善&抗酸化と合わせて取り入れてみても良いのではないでしょうか。

 

冷え軽減にもドングレ茶ってどう?

美肌以外に便秘予防や肥満予防までと、美容サポートに広い効果が期待されているドングレ茶。ダイエットサポートの項目で触れたとおり、脂質代謝向上や毛細血管拡張作用があるとされるニコチン酸(ナイアシン)やフラボノイドなどの抗酸化物質が含まれているため、血行を整えるという面から冷え性改善に役立つ可能性があると思われます。

 

また働きについてはハッキリと分かっておらずフワッとした話の多いコンバラマリンなどの強心配糖体も、ナイアシンと共に代謝を高める手助けをしてくれるのではないかと考えられています。疲労回復に良いと言われているのも、抗酸化作用と代謝向上効果によるところが大きいという説もあるようですよ。水溶性食物繊維類の働きで腸内フローラのバランス改善にも効果が期待できますから、コチラからもドロドロ血液・代謝低下予防にも繋がりそうですね。

 

成分的に見ると冷え性の軽減にも役立ってくれそうなドングレ茶……ですが、漢方の考え方だとアマドコロ茶(トングレ茶)は冷え性の人に良くないとする見解もあるそうなので、冷え性の方が取り入れる体調等を確認しながら飲むようにして下さい。

 

女性の美容&健康に良いお茶として紹介される通り、良さげな働きが色々期待できそうなドングレ茶。以前東京に居た時に新大久保で買ったことがある気がするんですが、、、不味くなかったってことしか覚えていない。正直なところ私は冷えも温まりも感じなかったと思われます(笑)どっちかと言うと体質改善系っぽいので、飲んで直ぐポカポカとか冷えるわーってことはよほど合わない以外には無さそうですよね。

 

というか当時はアマドコロって事も、こんな作用が期待できるって事も知らずに飲んでました(見たことのないお茶を片っ端から買って試してたんです)。美肌に良いことととかも最近取り上げられているので、改めて欲しいなぁ〜と思うんですがネットショップの送料問題があり手が出せていない状態。人気が高まって気軽に買えるようになって欲しいです;

 

| 2018年10月21日 | ホットドリンク | trackbacks(0) |

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