好き嫌いはあるけど、大葉(シソ)って意外と優秀じゃない?

最近は冷え対策として「コレを食べるのはダメ」ではなく、「コレだけじゃなくてコレを組み合わせて食べよう」方式を意識している私です。食べないように〜って考えるよりも気分的にも楽しくて苦痛じゃないので。

 

で私の周りには苦手な人ばかりで話が全くできないんですが、個人的に大好物のシソ。ちょい足し食材としてよく使う存在で、油っこいものが苦手なんですがシソ入れるとすごく食べやすくなるのも嬉しいところ。何年か前にはシソの醤油漬けが“合法ハーブSHISO”と言ってSNS辺りで話題になっていた記憶もあるので、、、きっとシソ好きの人も日本にはまだまだ居るはず!

 

★紫蘇(大葉)について紹介

好き嫌いはあれど、ワサビやミョウガと共に和食の薬味として欠かせない食材である紫蘇。中でも大葉と呼ばれる青い葉は「おそしそハンバーグ」や「シソベーゼパスタ」など洋食系レシピ系にも活用されており、ちょっと入れるだけでサッパリとした印象をプラスしてくれる優秀な存在だと思います。あまり気にしたことはないんですが福神漬や七味唐辛子などにも使われているようで、和ハーブと呼ばれたりもしていますね。

 

そんな和風メニューにも欠かせない紫蘇ですが、原産地は中国南部あたりではないかという説が有力です。しかし日本でも縄文自体の遺跡から種子が出土しているため、非常に古い時代から私達の先祖はシソを食べていたと考えられています。日本で現在使われているハーブ・スパイス類は奈良時代くらいに伝わったものが多いこともあり、シソを日本最古のハーブとする説もあるそう。

 

日本だけではなく中国でも古くからシソを利用しており、食用だけではなく薬用(伝統医薬)としても紀元前には取り入れていたと言われています。三国志でもお馴染みの曹操の典医とされる伝説の名医「華佗」が食中毒の治療に用いたという伝説もあるのだとか。奈良〜平安期になると中国との情報交換も行われるようになり、日本でも紫蘇を生薬として用いるようになります。現在でもシソの葉は生薬「蘇葉(そよう)」として漢方処方に使われているそうですよ。また平安時代にはシソの栽培も行われていたことが分かっています。

 

植物としてはシソ科シソ属に分類され、種子名はシソの種類によって変わります。すごく余談で学名としては科名が“Lamiaceae”で属名が“Perilla”とシソとは関わりのない言葉が使われているんですが、日本語版だとシソ科・シソ属と同じ呼ばれ方をしていたりします。日本で植物分類とか学名が導入された時に代表的な植物がシソだったんだろうな〜と個人的に思ったりしています(笑) シソ科植物にはラベンダー・ミント・セージ・ローズマリーなど欧米でフル活用されている感じのハーブが多々含まれていますよ。

上記のハーブ類は別属なのでそこまで近い種とは言えませんが、シソと非常に近い存在として「エゴマ」があります。韓国料理でサンチュとともに肉を包む葉として使われるアレですね。遺伝子研究でシソはエゴマの変種ということが認められており、学名がPerilla frutescensとされるものはエゴマ、シソはPerilla frutescens var. 〇〇という表記になっています。

 

エゴマやシソなどerilla frutescens系統の植物は中国から日本にかけてだけではなくアジア全域に分布していると言われていますが、地域によってシソ系統を好む・エゴマ系統を好むというのがハッキリ分かれていることが多いとも言われています。もちろん両方を使う地域もありますし、近年では日本でもエゴマの葉を取り入れているようなど食のグローバル化(?)も見られるそうですが…ちょっと面白いですよね。

 

【小話:シソと大葉の違いって…】

単にシソと呼ばれたり、大葉や赤紫蘇・青紫蘇と呼ばれたりと、改めて考えると「私の呼び方ってあってるの? 大葉と青紫蘇って違う種類?」とか不安になることも。wikipediaさんの解説によるとシソは狭義であれば基本品種である縮緬紫蘇(P. frutescens var. crispa f. crispa)、もしくは代表品種と言える赤紫蘇(P. frutescens var. crispa f. purpurea)のみを指す場合もあるそうですが、一般的にはシソの品種を総称した言葉だとか。

 

食用としては赤紫蘇と青紫蘇((P. frutescens var. crispa f. viridis)の2つがポピュラーで、かつ青紫蘇と大葉は同じものを指します。呼称が違うのは昔、青紫蘇を束ねたものが“大葉”という商品名で売り出されていたためだとか。商品名だったはずが大葉という呼び名が定着して、単体の青紫蘇も大葉と呼ぶようになったのではないかと言われています。現在では青紫蘇を葉の形状を保ったまま使う場合に大葉と呼ぶ、という区分をしている方もいるそう。

 

用途としては青紫蘇(大葉)は葉そのままか刻んで薬味・香味野菜として使われることが多く、赤紫蘇は梅干しなどの色付け・ジュース・乾燥させて香辛料のように用いるなど加工品としての用途が多いと言われています。全国的に販売されている広島県の三島食品さんのふりかけ“ゆかり”も原料は赤紫蘇ですね。

 

紫蘇はストレス対策&冷え対策に役立つ?

しつこく言いますが…取りあえず入れておけば大抵のものは美味しくなると思っているくらい、私は大葉が大好き。身体に悪くても量こそ気にするが食べ続けるぜ、と思っていたんですが調べたところ健康維持や冷え性対策に嬉しい効果が期待できる食材でもあるようです。シソ優秀過ぎる(言ってみたいだけ)。

 

【シソの香り成分と期待される働き】

好き嫌いが別れる原因の一つでもある気がしますが…シソは独特の芳香を持つ植物でもあります。薬味(香味野菜)や和ハーブと呼ばれる所以でもあり、シソ科の植物に香料原料となるものが多いことを考えても…何というか納得ですね。シソには様々な芳香成分(精油成分)が含まれていますが、その主成分といえるのがモノテルペンのぺリルアルデヒドという有機化合物。シソに多く含まれていることからシソアルデヒドとも呼ばれています。

 

明確な根拠とは言い難いようですが、このぺリルアルデヒドを主とする紫蘇の香りには気持ちを落ち着けてリラックスさせてくれる鎮静作用があるのではないかと考えられています。またぺリルアルデヒドは優れた抗菌・防腐作用があるとされており、お刺身などに大葉が添えられているのも風味や見栄えだけではなく大葉が食中毒予防になると考えられていたためだそう。

 

【香り成分以外にもストレスケアに】

シソの芳香成分であるぺリルアルデヒドは鎮静作用が期待されている成分で、ストレスや緊張などによって張り詰めた神経を和らげることで心身をリラックスさせる働きがあると考えられています。加えてシソは100gあたりの栄養価で見るとビタミン類やミネラル類を非常に多く含む食材でもあります。香味野菜ですから実際に摂取する量は少ないですが、ビタミンCやパントテン酸などストレス抵抗力の保持に関わる栄養補給にも繋がると考えられます。

 

そのほかオメガ3系脂肪酸に分類されるα-リノレン酸も若干含まれています。α-リノレン酸は体内でDHAやEPAに変換される成分であることから、脳機能を活発化することで集中力低下や抑鬱など脳・神経面の不調予防に繋がるとする説もある成分。ぺリルアルデヒドやビタミン類と合わせてストレス対策として役立ってくれる可能性も否めませんね。

 

ちなみにシソの葉を乾燥した生薬「紫蘇葉(しそよう)」は中国医学では気の流れを良くする“理気薬”とされ、気分の落ち込み・不安神経症・神経性胃炎などストレスに起因する不調があるときに用いられる“半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)”にも配合されています。

【抗酸化・生活習慣病予防】

シソはビタミン・ミネラルなどの栄養成分の他、ロズマリン酸・ルテオリン・アントシアニン系色素のシソニンなどのポリフェノールを含んでいます。ビタミン類に含まれることもあるβ-カロテンもカロテノイドの一つで抗酸化作用を持っていることから、抗酸化物質の補給源としても非常に優れた存在であると考えられています。赤紫蘇はポリフェノール他フィトケミカル類が多く、青紫蘇(大葉)はβ-カロテン・栄養成分が多いとも言われていますよ。

 

シソの種類によっても差はありますが、抗酸化作用は活性酸素による酸化を抑えることで体機能低下を予防し、若々しく健康な体作りをサポートしてくれると考えられています。また血中脂質と活性酸素が結合してできる過酸化脂質が血管壁に蓄積することで起こる高血圧や動脈硬化・血栓などの予防にも繋がるでしょう。正常な血流の保持としてはα-リノレン酸も体内でEPAに変換されることで悪玉コレステロールや中性脂肪の低減をサポートしてくれると考えられます。

 

【冷え性さんのサポートにも期待】

さて、本題の冷え性に対してはどうかという点ですが…。
同じことの繰り返しになりますが、シソには抗酸化物質が多く含まれているため血液循環を整える働きが期待できます。血液サラサラ効果が期待できる食材と言われていますから、ドロドロ血液が気になるタイプの方には冷え改善のサポートとしても役立ってくれる可能性があると言えます。

 

またストレス軽減・抵抗力アップなどに繋がることから、自律神経の乱れを予防する=体温調節機能を正常に保つ働きも期待できます。そのほか栄養価としてみると抗酸化以外に末梢血管拡張による血行促進効果が期待できるビタミンEなども含まれていますが、実際に摂取するのは10gくらいなので補給源として過度な期待はしないほうが確実です。抗酸化をサポートしてくれる+ストレスによる身体の乱れを予防してくれる可能性がある食材、くらいに考えておくと良いのではないでしょうか。

 

このため冷え性対策としては劇的な効果はないものの、活性酸素が増えている・自律神経が乱れているなどの方であれば改善サポートにも繋がると考えられます。ちなみに陰性陽性や五行の分類でもシソは極陰性になっていたり、温性になっていたりとバラバラ。生薬としても用いられている赤紫蘇と青紫蘇(大葉)によって違うのではないかとも考えられますが、何シソとハッキリ書いてくれているものは調べた限り見つからないので個人的見解ではありますが…。こうした食品分類では色なども分類基準に含まれていることが多いようなので、体を冷やす食品という言葉が気になって仕方ないという方は避けるか赤紫蘇を少量摂取するようにすると良いかもしれません。

 

そのほか紫蘇(大葉)の栄養や成分について

こうして見ると冷えの軽減をサポートしてくれる可能性はあるものの…直接血行を促したり代謝を高めるタイプではないので、人によって冷え対策としては役立つ・そうでもないと分かれる印象のあるシソ。ですが抗酸化作用ほか下記でご紹介する様々な健康メリット期待されていますから、適量であれば取り入れて悪いということは無いと考えられます。シソ科植物にアレルギーがある方などは注意が必要ですが、好きな方は堂々と食べましょう!!

 

1.免疫力サポート・花粉症軽減

シソの健康効果として近年は花粉症などのアレルギー軽減に役立つ可能性があることが報じられ、注目されています。赤紫蘇を使った紫蘇ジュースなどを取り入れてみたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

シソがアレルギー軽減に役立つとされるのはアレルギー誘発物質(ロイコトリエン)の生成に関わる酵素を阻害する働きが報告されているフラボノイド「ルテオリン」と、免疫システムの過剰な作用を抑える働きが期待される「ロズマリン酸」の2つの成分が含まれていることが大きいと言われています。

 

特にルテオリンはフラボノイドの中で最も強い抗アレルギー・抗炎症作用を持つとも言われており、メディアでは最強のフラボノイドとも称されている成分。ロズマリン酸も副作用が指摘されるステロイド剤に変わる天然ステロイド(アレルギー軽減物質)として注目されている成分です。余談ですがローズマリーやスペアミントなどが花粉症対策として注目されているのもロスマリン酸を含む食材だからなのだとか。

 

この2つの成分以外にもシソには抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミン類が含まれていますから、活性酸素の抑制という面からもアレルギーの炎症悪化を予防したり、免疫力を正常に保持するサポートをしてくれると考えられます。またオメガ3(n-3系)脂肪酸のα-リノレン酸も過剰な免疫反応に対して抑制方向への働きが期待されており、ルテオリン・ロスマリン酸などと複合して多方面からアレルギーを軽減をサポートしてくれるのではないかと期待されています。ただしアレルギー対策としては香味野菜として使われている大葉(青紫蘇)よりも赤紫蘇の方が高い効果が期待できると言われています。

2.風邪予防・お腹の不調に

抗酸化物質は免疫力を正常に保持するサポートをしてくれると考えられるため、免疫機能の過剰反応であるアレルギーを軽減するだけではなく、免疫機能低下によってかかりやすくなる風邪・インフルエンザなどの感染症予防にも繋がると考えられます。またシソの香りの成分でもあるぺリルアルデヒドにも殺菌作用が期待できます。薬効系成分が少ないとされている大葉はβ-カロテンが豊富なことから呼吸器などの粘膜補強に役立つと考えられるため、どちらにせよ風邪予防に一役買ってくれる可能性が高いでしょう。

 

 

こうした働きからか、シソは民間療法の中で喉の痛みや咳・風邪のケアなどにも取り入れられてきた存在。またシソの香りは胃液・消化液の分泌を促進すことで食欲増進や消化を促進してくれるとする説もあり、抗菌作用と合わせて胃腸機能のサポートにも繋がると考えられています。消化吸収が良くなりしっかりと栄養を補給できることからも免疫力の保持に繋がりそうですね。

 

3.疲労回復・疲労感軽減

消化機能をサポートしてくれることに加え、栄養成分として見るとシソは三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)の代謝に関わるビタミンB群を比較的多く含んでいます。実際に摂取する量としては数グラム程度ですから、しっかしとした補給源とはなりませんが不足しがちなビタミンB群補給をサポートしてくれる可能性はあるでしょう。加えてぺリルアルデヒドなどの芳香成分によるリラックス効果が期待できること・抗酸化物質による活性酸素抑制効果などと合わせて肉体面・精神面両方の疲労軽減に役立つと考えられています。

 

 

4.ダイエットサポート

シソをはじめとするシソ科植物に含まれているロズマリン酸には糖質吸収を抑制する可能性がある事が報告され、血糖値上昇抑制効果が期待できる成分としても注目されています。血糖値が急激に上がるとインスリンが分泌され、血糖(血中のブドウ糖)を内臓や筋肉へと取り込まれるよう働きます。それでも糖が余っている場合には糖を脂肪細胞に取り込む・糖を先にエネルギーにするため脂肪の分解を抑制するなどの働きもあるため、血糖値変動を穏やかにすることはダイエットにも繋がると考えられています。

 

このためシソ(ロズマリン酸)の摂取は血糖値上昇を抑えることで、脂肪の蓄積を抑制してくれると考えられています。そのほかシソはストレス抵抗力アップやリラックス効果からイライラ軽減が期待できることもあり、ダイエット中のメンタル面サポートやリバウンド予防に役立つのではという説もあるそう。

 

5.美肌・美白サポート

ロズマリン酸・ルテオリン・シソニンなどのポリフェノール類やβ-カロテン、ビタミンC・ビタミンEなど抗酸化作用を持つ物質を多く含み、抗酸化作用が高いと考えられているシソはお肌のアンチエイジングにも役立つと考えられます。酸化によって起こるシワ・たるみなど肌の老化現象予防としても役立ってくれるでしょう。ポリフェノール類やα-リノレン酸は血液サラサラ成分とも言われていますし、末梢部への血流を促すビタミンEも含まれているので血行促進による新陳代謝向上に繋がる可能性もあります。

 

またサプリなど濃縮されているものではなくシソ・大葉そのものを食べた場合にどの程度の効果があるのかは微妙ですが、最強のフラボノイドとも称される「ルテオリン」は肝臓機能を高めることでシミ・ソバカスの予防や緩和につながるのではないかとする説もあります。実際に摂取できる量を考えると効率の良い補給源とは言い難いものの、メラニン色素を作る酵素(チロシナーゼ)の活性阻害作用を持つビタミンCの補給にもなります。抗酸化や血行サポートと合わせて美白やくすみ軽減にも効果が期待できそうですね。

参照:【紫蘇/大葉】葉シソの栄養・効果

 

基本的にシソの栄養価として紹介されるのは100gあたりの栄養価ですし、成分的な報告としても抽出物○mgなどのものが多いので「普通にシソそのものを食べた場合」にどの程度の働きがあるのかは微妙なところですが…お好きな方であれば食事に取り入れるように意識しても良いんではないでしょうか。なかなか優秀な健康サポーターになってくれるような気がします。冷え改善に関しては身体をポカポカさせてくれるというよりも、身体のコンディションを整えるということが主体になるかなとは思いますが…^^;

 


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