万能とも言われるラベンダーティーについて考えてみる

ハーブ辞典とかを読んでいると、カモミールと並ぶかそれ以上に“万能”感を醸し出しているラベンダー。飲んで良し・嗅いで良し・塗って良し・浸かって良しと用途も広いですし、効能とされているものもリラックスから風邪のケア・痛み止めまで様々。万能ハーブとも称されるラベンダー…本当に万能なのか、冷え性軽減にも役立つのか気になった疑い深い人がお送りします。

 

ラベンダーについて紹介

今更お前に紹介される必要はない、と言われそうなくらいにポピュラーなハーブであるラベンダー。ハーブとか特に興味ないというお父さん・おじいちゃんであっても知っている存在ですから、もう知名度ナンバーワンって言っちゃっても良いんじゃないかと思っていたりします。本物のラベンダーが使われているかは定かじゃないですが、シャンプーやら石鹸やらから化粧品・香水・入浴剤・室内芳香剤などなど……とにかく私達の周りはラベンダーの香りでいっぱいw

 

そんなラベンダーはシソ科に分類される植物。シソ科の中でもラヴァンドラ(Lavandula)属に分類され、かつ半木本性の植物の呼び名としてラベンダーという言葉が使われるのだそう。同属でラベンダーと呼ばれる植物はwikipediaによると39種類あるそうですが、私達が普段ラベンダーと呼んでいるのはLavandula angustifoliaという種だそう。他の植物と区別するためにコモンラベンダー、真正ラベンダー、イングリッシュ・ラベンダーなどと呼ぶこともありますね。

 

ラベンダーと言うと“ラベンダー色”と色の表現にも使われるように薄紫色のイメージがありますが、種類によってはピンクや白などの花が咲くものもあるそう。種によってはラベンダーの香りがしないラベンダーもあるそうですし、精油も近縁種のスパイク・ラベンダーやラバンジンになるとかなり香りの印象が違いますよね。余談ですがラヴァンドラ属は交雑種を生じやすい性質で、呼び名も学名・分類もかなりゴチャゴチャだそう。未だに分類の研究が行われているそうですし、同じ種だけど香りが違うからどうしよう的なものも多いのだとか。

で。

現在私達がラベンダーとして見ているL.angustifoliaと同じものなのかは諸説あるらしいですが、ラベンダーは人との関わりの歴史が非常に古いハーブとしても知られています。古代エジプトではミイラ作りに利用されたことが分かっており、軟膏や香水としても利用していたと考えられています。古代ギリシアやローマでも虫除けや芳香剤として、また病室の燻蒸・宗教儀式の際の薫香としてと幅広く利用していたそう。新約聖書に登場する“ナルドの香油”は一般的にスパイクナードのこととされていますが、ラベンダーの一種だったのではないかという説もあります。

 

ちなみにラベンダー(lavender)という呼び名の由来は「古代ローマ人が入浴に利用しており、洗うを意味するラテン語に由来する」というのが通説ですが、ローマ人がお風呂にラベンダーを入れていたことを裏付けるものは発掘されていないそう。古代ギリシアやローマでは怒りの鎮静など精神面のサポートから、女性領域の不調まで様々な不調に用いていたそうですから、お風呂に入れていてほしいなぁと思ったり。

 

ラベンダーを愛した有名人はイングランドのエリザベス1世が代表的。エリザベス女王はラベンダーのジャムが大好きで嗜好品としてだけではなく、頭痛薬としても食べていたと伝えられています。彼女が通年新鮮なラベンダーの花が欲しいと言った所からイギリスのハーブガーデン熱が高まった、なんて話もあるそうですよ。

 

ラベンダー=リラックスティー?

ラベンダーティーに期待できる働きと言うと気持ちを落ち着けせる・安眠サポート用など“リラックス”に関わるものを連想される方が多いのではないでしょうか。…私はtheリラックスティーというイメージがあります(笑)後に冷え性軽減にどうなのかという個人的な考察を書きますが、そこにもちょっと関わる点であり、ラベンダーティーの代表効果と言えるものでもあるので先に紹介させていただきます。

 

ミネラルバスパウダー_冷え改善

ハーブティーもエッセンシャルオイル(精油)も同様にラベンダーはリラックス効果が期待できる存在として扱われているように、ラベンダーによるメンタルケア的な働きは“香り”によるところが大きいと考えられています。ラベンダーは様々な香りの成分を含んでいますが、主成分は酢酸リナリル(リナリルアセテート)とリナロールの2つとされています。

 

酢酸リナリルとリナロールは共に高い鎮静作用を持つと考えられている成分で、神経系の興奮を鎮める・副交感神経を活発化させる働きがあるとも言われています。この高い鎮静作用がストレスや緊張・興奮などでこわばってしまった心身をリラクスさせることに繋がり、イライラを和らげたり、神経疲労やストレス性の不眠などの軽減に役立つと考えられています。余談ですが酢酸リナリルとリナロールの含有率だけではなく、バランスが大事だという説もあるようですよ。

 

またリナロールには抗不安作用酢酸リナリルには抗鬱作用が期待されています。このため鎮静作用によって興奮状態にある神経を鎮めるだけではなく、気持ちを明るくするなどにも繋がると言われています。ラベンダーティーはリラックスティーとして適しているだけではなく、やる気が出なかったり、軽く鬱ぽい時などにもサポートしてくれるんですね。ラベンダーの香りは中枢神経のバランスを回復させるという説もあり、精神的な不快感だけではなく動悸・頭痛・めまい・耳鳴り・筋肉の強張り・体内時計の乱れなどなど…自律神経の乱れに起因する不調の軽減全般にも有効とされています。

 

このあたりの働きも万能ハーブ(精油)とされる理由の一つなのかもしれません。

 

冷え性改善にはどう?

で、本題ですが…。

ハーブ辞典・サイトなどを拝見するとラベンダーティーは「発汗・保温作用があり、風邪のケアや冷え性の軽減にも良い」というようなことが書かれてものも少なくないと思います。が、ラベンダーの何が発汗・保温を促すのかまでは書かれていないように思います。少なくとも私が調べた限りは成分的な紹介等は書かれていませんでした。なのでラベンダーが冷え性に良いとされるのは何故か考えてみようと思います(※ブログ主は素人ですので、あくまでも個人的見解と考えて下さい)。

 

ラベンダーが体を温めるとされる理由として、まず上記の鎮静作用や中枢神経のバランスを整えるという働きが挙げられます。ラベンダーのリラックス効果は心身の強張りを解してくれるとも称されていますから、筋肉の強張りを緩和することで妨げられていた血流を元に戻す=血行を促すことに繋がると考えられます。また自律神経は体温調節を担っていますから、自律神経系のバランスが整うことからも冷え性の改善をサポートしてくれる可能性がありそうですね。

 

またハーブティーの場合はフラボノイド系のポリフェノールが摂取できるという点もあります。ラベンダーというと精油でもハーブティーでも香り成分に重点が置かれていて詳細は書かれていませんが、ポリフェノールですから抗酸化作用という面からも血液・血管の健康維持が期待できるでしょう。クマリン類も含まれているそうなので、複合して血液循環の改善やむくみ軽減などに役立つと考えられます。

 

発汗作用についてはどういったものなのか発見できなかったんですが…カプサイシンとかピペリンみたいな発汗作用を持つ物質を含んでいるというよりは、自律神経のバランスが整う&血行が良くなる⇒代謝が良くなる⇒発汗が促されるというイメージなのではないかなと思います。冷え性の軽減にも風邪で悪寒・発熱時にも良いとされるのもそのためなんじゃないかしらと。あとラベンダーティーはあえて冷やさなければホットで飲みますから、直接的にお腹から温めるっていうのも馬鹿出来ないですねw

 

とハッキリしない感じではありますが、ラベンダーティーは少なくとも体を冷やす心配はない飲み物であると言えそうです。冷え性の改善に役立つかは微妙な感じもしますが、リラックスサポートに役立つという面だけでも現代人には嬉しいですし。冷え以外特に問題は感じていないという方よりは、ストレスが多いとか頭痛持ちだとか他にもプチ不調を感じている方に適しているかもしれません。

ちなみにラベンダーティーとは言うものの、ドライラベンダーにお湯を注いだだけのシングルハーブティーだと結構飲みにくいです(好きな方もいるのかもしれないですけど)。香りの濃さは淹れ方により変えられますが、味がする程度に浸出するとちょっと強すぎるかなぁと。そして味も香りに反して苦味が強いので…苦手な方はちょっとキツイんじゃないかと思います。

 

なので私の好みとしては単体でハーブティーを作るよりも、他のハーブと組み合わせてマイブレンドティーを作るのがオススメです。面倒って方はラベンダー配合のリラックスティーとかグッドナイトティー的なものを買うのも手ではありますが(苦笑)。ストレス対策&冷え性ケア用としてはリンデンフラワーやカモミール などと相性が良いようです。効能としてはシナモンジンジャーを振りたい感じですが…自分的にはあまり合わないなぁと思いました←

 

その他こんな効果も期待されてます

ストレス性の不調

上での紹介と若干被りますが、精神・神経面への働きかけに優れたハーブとされているラベンダーはストレスに起因する諸症状の軽減に有効とされています。ストレス性の高血圧や頭痛、また胃痛や腹痛・消化不良などストレスを受けやすい消化器系の不調が代表的です。過敏性腸症候群の方のサポートに良いとも言われています。直接的な鎮痛作用もあるので特に“痛み”を感じる不調のケアに用いられることが多いそう。

 

ちなみにストレスというのは人間関係など精神的なものだけではなく、気温差・騒音・光・臭いなど環境的なもの、普段寝る時間に寝なかった・暴飲暴食をしたなど肉体的なものもあります。不可抗力と言えるストレスも多いですから、病院で検査をしても異常なし・明らかな原因がハッキリしないプチ不調がある時にラベンダーティーなどストレス軽減効果が期待できるものを取り入れてみても良いと思います。

 

風邪予防・呼吸器ケアに

ラベンダーティーには精油成分やタンニンなど殺菌・抗菌・消毒作用が期待できる成分が含まれています。このためラベンダーティーを飲むと呼吸器系へのウィルス侵入を防ぐことに繋がり、風邪やインフルエンザ予防に役立つと言われています。お茶を飲む前にスチーム吸引する感覚で蒸気を吸い込むとより良いそう。喉の不快感や痛み・咳などのケアにも役立つと言われています。

 

女性領域の不調軽減

ラベンダーの優れた鎮静作用・メンタルバランスを整えてくれる働きは、女性ホルモンの変動によって不安定になる女性のサポートにも効果が期待されています。特にホルモンバランスの乱れから自律神経のバランスが崩れることで起こると考えられている更年期障害・PMS(月経前症候群)の諸症状軽減には役立ってくれそうですね。

 

そのほか精油成分には通経作用があるとする説もあります。成分が濃縮されている精油はさておき、ハーブティーの場合は通経作用は非常に弱いとされていますが、穏やかに月経を促すことで生理不順の改善をサポートしてくれるかもしれません。また血行を促す働きや鎮痛作用も期待できることから、生理痛の軽減にも取り入れられているようです。ただし子宮を刺激する可能性があるので妊娠初期の使用は避けましょう。

 

スキンケアにも

ラベンダーは天然派な化粧品の配合成分としてもよく見かける存在。これは香りが良いと言うだけではなく、殺菌作用によって皮膚をキレイに保ってくれる働きや、皮脂バランス調整・皮膚細胞活性化などの作用が期待されているためだとか。特に精油はエモリエント剤(皮膚を柔軟にする・保湿する成分)として様々な化粧品に取り入れられていますが、ハーブティーをローション代わりに使っても脂性肌・ニキビケアなどに役立つと考えられています。

 

参照:ラベンダーティー・精油|ハーブ・期待できる効果効能紹介

 

万能かはさておき、幅広い働きが期待されているラベンダー。ハーブティーとしてはちょっと飲みにくいと個人的には思っていますが…お口に合わなくても手作り化粧水を作ったり、バスハーブに転用したり、と何かと活用法はあるハーブです。ポプリやサシェにすると芳香剤として役立つだけではなく虫除けにもなるそうなので、もう一回違うメーカーのものを買ってみようか検討中。。

 

| 2018年03月21日 | - | trackbacks(0) |

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