実は一つのスパイス! オールスパイスは冷え対策にも役立ってくれる?

ミックススパイスの名前だと思っている方もいらっしゃるオールスパイス。オールスパイスという紛らわしい名前なのに単体スパイスだということは知っていましたが、何に使うか・どんな効果が期待できるかはサッパリだったり。最近市販のルーカレーが酷く胃もたれするので、カレー粉+αな感じの手作りカレーを作っている関係で初めて利用してみました。そこで気になるのが、スパイスだから(?)冷え性軽減にも良いのか・カレー以外に何に使えるのかなど諸々。

 

オールスパイスとは

オールスパイスはホールスパイスとして入手した場合、胡椒よりはちょっと大きい1cmあるかないかの暗褐色をした球体。植物としてはフトモモ科に分類されており、私達が使っているのは果実部分。そのほか葉も香辛料として使われることがあるそうです。原産地は西インド諸島で、中南米に暮らすマヤ系先住民族の人々は2世紀頃からオールスパイスを香辛料や防腐剤として利用していたとも伝えられています。ちなみに現在でも中南米・カリブ地方が主産地で、産地の名前と胡椒に似た外見から“ジャマイカンペッパー”とも呼ばれているそう。

 

オールスパイスが世界的に知られるようになったのは、1570年代にスペインの探検家が発見したことがきっかけとされています。16世紀後半から17世紀初めにヨーロッパへと持ち込まれ、ナツメグ・シナモン・クローブの3つを混ぜ合わせたような香りがすることから“オールスパイス”と呼ばれるようになったそう。

 

当時ヨーロッパではブラックペッパーナツメグシナモンクローブが4大スパイスとしてもてはやされており、これらの香辛料産地を確保するためにスペイン・ポルトガル・イギリス・オランダ・フランスが「スパイス戦争」と呼ばれる熾烈な争いを繰り広げたことが知られています。歴史で出てくる“東インド会社”の設立もこの争いを有利に進めるためだったそうですよ。

 

スパイスの普及の裏にはヨーロッパ各国の争いや植民地化などブラックなものが沢山ありますが、それはつまりスパイスが当時非常に高価だったということ。そんな中で3種の(当時の)高級スパイスを合わせたような香りを持つオールスパイスは歓迎されたのではないでしょうか。邪道だという頑固者も居たような予感はしますが…^^;

日本や中国でもかつては3つのスパイスの香りを持つことから“三香子”と呼ばれていたそうです。そのほか“百味胡椒”とも呼ばれていますが、3からかなり増えてますよね(笑)ただし実際に香りを嗅ぐと百と言いたいくらいの色々なスパイスを組み合わせたような印象があります。そこまで詳しくもないのでミックススパイスだよって出されても疑わないと謎の自信を持って言えるw

 

オールスパイスの香りに期待される効果

とっても複雑な香りを持つオールスパイス。食品成分表などでは100gあたりのビタミン・ミネラル量なども公開されていますが、スパイスとして使われる存在のため実際の摂取量は極微量。そのためオールスパイスに期待される効果としては栄養素というよりも“香り”の成分によるものが大半となっています。香りが良いということもあり、ポプリ作りに使われたり、精油も作られており香水などにも使われているそうですよ。

風邪予防・体を温める

オールスパイスの香り成分の中で主成分といえるのはクローブと同じくフェノール類の“オイゲノール”という成分で、そのほかセスキテルペン類のカリオフィレンなどが若干含まれています。このうちオイゲノールは肝毒性がある・刺激が強いという難点もありますが、高い抗菌作用や抗ウイルス作用を持ち免疫力を高める働きもあると考えられています。

 

またオイゲノールはクローブの他にシナモンや菖蒲(ショウブ)にも含まれている成分で、血行促進・保温作用などがあるのではないかという説もあるそう。このため上記のスパイスとともに、オ−ルスパイスも体を温める作用があるのではないかと考えられています。抗菌・抗ウィルス作用と合わせて風邪予防や、咳などの呼吸器系症状軽減に良いと言われています。

 

精神的な疲労の軽減に

オールスパイスの香りはクローブと同様に、気分を明るく高揚させる働きがあるとされています。ストレスや緊張などで精神的に疲れている時にリフレッシュし、前向きさや明るさを取り戻したい時に良いのだとか。そのほか心地よい眠りに導いてくれるという説もありますから、刺激だけではなくリラックスにも役立つ可能性があります。

 

余談ですがストレス対策に役立つと考えられることに加え、血行を促進する働きが期待できることもありオールスパイスは入浴剤などに配合されていることもあるそう。ただしオールスパイスの芳香成分(精油成分)を濃縮した精油は皮膚刺激性が高いとされていますから、バスオイルやトリートメントオイルなどに使うのは避けたほうが無難なようです。

 

消化機能サポートに

こちらもクローブと重なりますが、オイゲノールは殺菌作用に加えて消化器官の働きを促す働きがあるとされる成分。なのでオールスパイスも消化器系の不調緩和に良いと考えられています。身体を内側から温める働きも期待されているので、特に冷えに起因する消化不良や腹痛などの軽減に良いそう。

参照:オールスパイス精油

 

料理に使う場合は…

オールスパイスの香りについての効果をザックリとご紹介しましたが、スパイスとして使って経口摂取することで期待できる効果あります。まず上記でも紹介したオイゲノールによる消化促進作用は経口摂取したほうが効果を実感しやすいと言われており、吐き気や消化不良など消化器系のトラブルがある場合は煮込み料理などにオールスパイスを使うと良いそう。オイゲノールには抗菌・防腐作用もあるので一石二鳥ですね。

 

またオイゲノールは強い抗酸化作用を持つ成分であることも報告されています。かつて抗酸化力の指標としてアメリカで用いられていたORAC値(活性酸素吸収能力値)のランキングでもクローブやシナモンはトップグループ。もちろんこれらの食品がオイゲノールだけでトップに入っている訳ではありませんし、ランキングの中にオールスパイスの記載はありまんので確実ではありませんが、オールスパイスにも抗酸化活性が認められていることもあり高い抗酸化作用があるのではないかと期待されています。

 

このため抗酸化作用によって過酸化脂質の生成を防ぎ血流をサポートする・体内外の酸化ストレスを抑制し細胞を健康に保つなどの働きも期待されています。オイゲノールには血小板活性化因子(PAF)抑制作用が期待されていますし、日本食品科学工学会誌には糖類の消化・分解に関わる酵素への阻害作用が報告され、糖尿病予防に応用できる可能性も示唆されているそう。生活習慣病予防をサポートしてくれる可能性もありそうですね。

で、私はカレーを作る時に突っ込んでいるオールスパイスですが。

主な用途ととしてはハンバーグやソーセージなどの肉料理・クッキーなどの焼き菓子類とされているようです。というかシナモン・クローブ・ナツメグを合わせた香りなので、基本的にこれらを利用するメニュー全てに代用が可能だそう。作る時に3つ全部使ってないよーという場合でも、オールスパイスに置きかえると風味がワンランク上る感じになることが多いそうですよ^^

 

もっと簡単な方法としてはホットワインや紅茶に入れるというものも。冷え対策としてはこっちのほうが取り入れやすいかもしれません。直接的な温まり感も強いですしね。個人的にはスパイスクッキーやスパイスケーキに使う・紅茶にちょっと入れるのが外れなさそうかなと思っています。シチューなどの煮込み料理にも使われるそうですが、こちらは分量を間違えると全てをぶち壊しにしてしまいそうな予感があります。私は自身がないので多分使いませんw

 

ちょっと面白いところでは、下味を付ける時に加えてフライドチキンを作ると●ンタッキーっぽい感じになるのだそう。cookpadにて「オールスパイス+フライドチキン」で検索すると100件以上のレシピが出てくるので、気になる方は是非探してみて下さい。こちらを参考にそのうち作ってみたいなぁと思って眺めています。

そのほかケイジャンチキンのレシピにもよく使われているので…肉料理でも特に鶏肉と相性が良いのかもしれません。ちなみにホールで使うことはほとんどないので粉末を買っても問題ないそうですが、唯一ピクルスを漬ける時にはホールが必要とのこと。パウダーで入れたらパサパサしちゃいますもんね。

 

オールスパイスからちょっと離れますが、冷え性の方に手作りカレーかなりオススメです(試行錯誤中なのでレシピを公開できるほど定まってませんが)。いままでカレーは辛いから汗が出て熱くなると思っていたんですが、スパイスを適当にぶち込んで作ると辛くないのにじんわりお腹が温まります^^

 


トラックバック
トラックバックURL:
※ クリックで選択できます。
トラックバック一覧:
Copyright (C) 実は一つのスパイス! オールスパイスは冷え対策にも役立ってくれる? | 温→暖活!! 〜冷え症改善〜. All Rights Reserved.