七草粥でもハーブティーでも、ナズナは冷え・むくみケアに良い?

お正月セットの隅にひっそりと置かれている七草粥シリーズ。お正月のご馳走は実のところあまり興味がない(高いし、胃にもたれるし…)な自分にとっては、こちらのほうが狙いの商品だったりします。フリーズドライタイプやフリカケタイプなども多いので、年末〜今頃まで買い集めて1月7日以外にも“お茶漬けのもと”的な感覚で普通に食べてたりします^^;

 

そんな七草粥の“七草(春の七草)”を諳んじれる方、多くないのではないでしょうか。私は言えないので調べたところ「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」だそうです。今回はその中のナズナなる葉について掘り下げてみます。

 

ナズナとは

植物に詳しい方はさておき、多分あまり聞き覚えのない方も多いであろうナズナ。生野菜(?)がセットになっている七草セットでもどれがどれ?という感じなのは私だけではないはず。漢字では「薺」と書くそう。覚えられる気も、正しく書ける気もしない…。

 

ナズナと言うとアレですが、もっと身近な呼び名はペンペン草もしくは三味線草。野菜というより野草ですね。花の下についている果実(小さい葉のように見える部分)が三味線のバチに似ていることが特徴的です。ちなみに小説やドラマなどで「ペンペン草も生えないぜ」というセリフがあったりしますが、これはナズナが荒廃した場所でもどこでも至る所に生える植物のためだとか。

 

植物分類ではアブラナ科ナズナ属に分類され、原産はヨーロッパから西アジアにかけてのエリではないかと言われています。トルコにある新石器時代から金石併用時代の遺跡チャタル・ヒュユク遺跡などからも発見されており、紀元前のうちには中央〜西ユーラシアエリアで食用とされていたと考えられます。日本にもムギ栽培と共に伝わったと考えられ、現在ある帰化植物の中でも古い時代に自生するようになった史前帰化植物に数えられています。

 

現在でこそ七草粥の具、人によっては天ぷらやお浸し・和物に使うかなぁという程度ですが、古くは冬〜春にかけての貴重な食料であり栄養源であったと言われています。また民間薬としても使われてきた存在で止血・緩下・利尿作用など様々な薬効があると考えられていました。特に止血用として用いられることが多く、薬の入手がしにくかった第一次世界大戦中に薬代わりに使われていたとも言われています。

 

デトックスサポートが期待?

ナズナ、ハーブとしてはシェーパーズパースと呼ばれる植物は、便秘やむくみなど溜め込み体質の方のサポートに適した食材であると考えられています。デトックスハーブに数えられることもある存在なので、冷え性軽減はとりあえず置いておいて、そのあたりを先にご紹介します。

 

むくみ予防・改善に

ナズナは栄養価としてはカリウムが比較的多く、そのほかに血液サラサラ効果が期待されるサポニン抗酸化作用を持つフラボノイド系ポリフェノールの“ジオスミン”なども含んでいます。ジオスミンは抗酸化作用だけではなく血管の弾性保持や回復を助ける働きが期待されており、毛細血管の透過性を適切に維持することで足のむくみ・下肢静脈瘤などの軽減効果が期待されている物質でもあります。

 

こうした成分が複合して働くことで、ナズナは利尿作用やむくみ改善効果を持つと考えられています。ヨーロッパの民間医療ではナズナを煮出したお茶“シェパーズパースティー”は、殺菌作用を持つ利尿剤としても用いられているそうです。

 

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便秘改善・デトックスに

ナズナは民間療法の中で緩下作用がある薬草として利用されてきた存在でもあります。生100gあたりの食物繊維量も5.4gと多いですし、腸を刺激して便通を促す働きが期待されるサポニンも含まれているため便秘改善に役立ってくれるでしょう。

 

加えて胃腸の中の老廃物を吸着して排泄を促す働きが期待されている葉緑素(クロロフィル)を多く含むことから、ナズナは腸のデトックスにも役立つのではないかと考えられています。葉緑素は食物繊維の約5000分の1と言われるほどサイズが小さく、食物繊維の入れない腸の絨毛の奥に蓄積した老廃物・有害物質を掻き出してくれると言われている成分ですから、便通促進作用と合わせてお腹の中を綺麗にする働きも期待できそうですね。

 

七草粥はリセット食?

小正月(1月7日)に七草粥を食べるのは「お正月に食べ過ぎ・飲み過ぎで疲れた胃を休める」ためと言われることが多いですが、元々は“人日の節句”と呼ばれる節句の一つ。人日というのは人を大切にする日とされており、7種類の野菜を入れた「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」と呼ばれる汁物を食べて無病息災を祈るようになったと言われています。

 

対して日本では雪が溶けて出始めた若菜を摘んで食べる“若菜摘み”という風習があったと言われています。しかし中国から様々な文化が伝わった平安時代頃に七種菜羹を食べる人日の節句と混ざり合い、鎌倉時代にかけて「1月7日に一年の無病息災を願って七草粥を食べる」という形に変化していったそうです。現在のように栽培・輸入技術がない時代ですから無病息災という願掛けだけではなく、冬期に不足しやすい栄養を補うという面でも健康維持に繋がっていたような気はしますね。

 

また七草粥に使われる春の七草にはセリ=競り勝つ、など縁起のよい意味・願いが込められているとも言われています。その中でナズナは“撫でて汚れをとり除く”という意味を持つとされています。七草粥の由来などを考えると厄除け的な扱いなのかな〜と思わなくもないですが、暴飲暴食疲れを癒やすという意味合いのほうが強い現在では「身体を内側からキレイにする」というニュアンスも間違っていないのかも。ナズナだけでどうこうなる話ではありませんが、意識を立て直すという意味でのリセットにも役立ってくれるかもしれません。

 

冷え改善・そのほか期待される効果

血行不良・冷え性改善

ナズナにはジオスミンのほか、同じくフラボノイド系ポリフェノールに分類される“ルチン”も含まれています。生100gあたりの成分で見るとβカロテン・ビタミンE・ビタミンCといった抗酸化作用をもつビタミン類の含有量も高いので、相乗して活性酸素抑制に役立つと考えられます。

 

またルチンはビタミンP(ビタミン様物質)とも呼ばれる成分で、抗酸化作用のほかビタミンC協力してコラーゲンの合成などをサポートし毛細血管を丈夫に保つ働きなどもあります。ジオスミンも血管収縮を弱めることで血流を促す働きがあると考えられていますし、末端への血流を促すビタミンEも含まれていますので、抗酸化作用と合わせて血流改善に役立ってくれるでしょう。血行不良による冷え・むくみ・肩こりなどの軽減にも効果が期待できます。

 

高血圧・生活習慣病予防

抗酸化作用を持つビタミンやポリフェノールが豊富なナズナは、血管壁に過酸化脂質が蓄積することで起こる高血圧や動脈硬化予防にも有効とされています。フラボノイド系ポリフェノールには血管強化作用が期待されていますし、ナトリウム排出を促すことで血圧降下に役立つとされるカリウムやコリン・血液サラサラ効果が期待できるサポニンなども含まれていますから、血圧が気になる方には特に適していそうですね。

 

美肌・アンチエイジングに

抗酸化作用が高いと考えられることから、ナズナは酸化によって起こるシワ・シミ・たるみなどの肌老化予防にも効果が期待されています。普通に食べる場合は相乗効果を発揮すると言われるビタミンA(βカロテン)・ビタミンE・ビタミンCをまとめて摂取できる存在でもありますから、内側からのアンチエイジングを心がけている方にも嬉しい食材と言えそう。

 

また便秘・むくみ改善による老廃物の排泄促進や血行促進効果も美肌作りのサポートに繋がります。腸内の老廃物が原因の肌荒れ・吹き出物にも良さそうですし、ターンオーバーの乱れから起こるゴワゴワ肌対策にもなるでしょう。実際には大量に摂取するものではありませんので何らかの成分をガッツリ補給とはいきませんが、美肌サポートにも効果が期待できる存在ではあります。

 

月経トラブルにも…?

ナズナ(シェパーズパース)は強い止血作用があるとされる「フマル酸」という成分を含むことから、アジアやヨーロッパなど各地の伝統医療の中で止血剤として用いられてきた存在でもあります。怪我や内蔵出血などにも利用されていたほか、月経過多の女性に対する経血量調整剤としても使用されていました。そのほか子宮収縮を促進させる働きがあるとして分娩時のサポート・産後の止血などにも用いられていたのだとか。

 

現在こうした作用を持つハーブ類は妊娠中や授乳中の使用は避けるべき存在とされていますが、止血・子宮刺激作用による月経特進効果が期待されることから月経不順や月経過多などのトラブルに取り入れられることはあるようです。ジオスミンにはプロスタグランジンの働きを抑えることで炎症を軽減する作用なども報告されており、月経前症候群(PMS)軽減に役立つのではという説もあるそう。血流改善やむくみ軽減効果も期待できますから、月のリズムやバランスが気になる時に取り入れてみても良いかもしれません。

 

ハーブティーとして飲むのも…

ナズナは七草粥以外にも野菜(葉野菜)感覚で様々な料理に使うことが出来ると言われています。が、しかし基本的には野草扱いですし、七草粥のシーズン以外はあまり流通していない食材。なので旬の時期以外にはハーブティーとして飲むという方法もあります。

 

ハーブティーとして摂取する場合のデメリットとしては食物繊維(不溶性食物繊維)や葉緑素・脂溶性ビタミン類など水に溶けだしにくい成分はほとんど摂れないということが挙げられます。βカロテン・ビタミンEの摂取や便通改善などの働きを期待する場合には劣る可能性が高いでしょう。しかし冷え性・むくみ改善に関わるルチンやジオスミンなどのポリフェノール類はお茶としても摂取出来ると言われていますので、冷えとりやアンチエイジングなどに関してはハーブティーとして取り入れても良いかもしれません。温かいお茶として摂取することで内側からも体を温めることに繋がりますね。

参照:シェパーズパース/ナズナ|健康茶・期待できる効果効能紹介

 

 

もう一つの難点は、ナズナ茶(シェパーズパースティー)の茶葉は超マイナーで、ほとんど販売されていないこと。ネットショップで頑張って探すか、購入・採取したものを使って自分で乾燥させるか、究極の2択になります。手に入りやすい野草ではありますし地上部全てを使えるそうですが、排気ガスとか諸々気になる方は買ったほうが良さそうではありますね。

 

家は日当たりがあまり良くない&自身が面倒くさがりなので自作はしません。。お茶として飲むよりは、やっぱり七草粥的な感じで食べたいなぁと思ったりもする。成分的には試してみたいけど、入手が困難って…。

 


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