手足は冷たくない、内蔵型冷え性って…?

以前夏の冷え性についてご紹介した際に、ちらりと触れた内臓型冷え性。手足が冷えないでお腹が冷える冷え性?と漠然な紹介になってしまったので、今回はこちらを掘り下げて調べてみたいと思います。

 

内蔵型冷え性とは

内臓型冷え性というのは文字通り体の内側(内蔵)が冷えている状態を指します。冷え性というとイメージすされやすい「手先が冷たい(末端部が冷える)」という症状はほとんど無く、むしろ手足は温かく感じるので冷えているという自覚症状を持つことが少ないとも言われています。自分でわからないまま冷えが悪化してしまうケースも多いことから“隠れ冷え性”とも呼ばれています。

 

【内蔵型冷え性の症状】

  • 平熱が低い(36℃未満)
  • お腹に手を当てると冷たく感じる
  • 太もも・二の腕などが冷たい
  • 手先・足先はわりと温かい
  • 風邪をひきやすい
  • 疲れやすい
  • 顔色が悪い
  • 寝付きが悪い・寝起きが悪い
  • 倦怠感・だるさを感じる
  • 肌荒れしやすい

当てはまるものが多いほど、内臓型冷え性の可能性が高いと言われています。特に上5つに当てはまる方は要注意。

 

【内臓型冷え性の弊害】

内臓型冷え性が“怖い冷え性”と言われるのは、自覚症状がないうちに冷えがどんどん進行してしまうということだけではありません。弊害として末端部ではなく体の中心(内蔵)が冷えることで各臓器の働き・免疫力が低下する、ということが第一に挙げられるでしょう。人の免疫細胞の大半が腸に存在していおり、体が内側から冷えると腸の免疫細胞の働きが低下することが報告されています。

 

体温が1℃下がると免疫力が30%低下する」とも言われるほど、深部体温と免疫力は関わりが深いと考えられています。このため内臓型冷え性のチェック項目にも用いられているように、免疫力が低下して風邪をひきやすくなる可能性が高いと言われています。また風邪だけではなくインフルエンザほか様々な病気に対する抵抗力も低下してしまいますから、健康を維持が困難になる危険もあるのだとか。

お腹が冷えることで腹痛・便秘・下痢・お腹のハリなどを感じる方も多いそう。血行不良にも影響してくれることから肩こり・むくみなどの症状にも繋がりますし、内臓機能や血行が低下することで基礎代謝が落ち太りやすい体質になってしまう可能性も高いそう。肌荒れや顔色の悪さなど外見面の問題が起こりやすくなるのも、血流・代謝・免疫力の低下に起因していると考えられます。

 

内蔵には卵巣や子宮なども含まれていますから、生殖器官が冷えることで月経不順や生理痛など女性特有の不調を引き起こす・悪化させる原因にもなります。妊娠にも影響するので、特に妊活中には注意したいですね。また内蔵冷えは脳の冷え(機能低下)に繋がるという説があり、だるさや倦怠感をはじめ情緒不安定になりやすいとも言われています。

まさに冷えは万病の元…って感じ;;

内蔵型冷え性を起こす4つの原因

なぜ体温を生み出しているはずの“内側”から体が冷えてしまうのか、その主たる原因として考えられていることを4項目に分けてご紹介します。

 

1.体を冷やす食べ物・飲み物の過剰摂取

内臓型冷え性を起こす原因として分かりやすいのが「冷たいものを摂取しすぎて、内臓が内側から冷やされている」というもの。特に夏に内蔵冷えを起こす原因としてはかなりのウェイトを占めているという見解もあるそうです。冷たいものを摂ってはいけないという訳ではありませんが、お腹が冷え冷えに感じるほどの摂取は厳禁だとか。夏場は冷たいものを食べる機会が多いですが、現代では冬でも暖かい室内で冷たい飲み物を飲んだりしていますから注意が必要です。

 

また毎朝ヨーグルトを食べたり、スムージーやコールドプレスジュースなどを飲んでいる方も注意が必要。これらは飲みやすく(食べやすく)するために冷蔵庫で冷やしたものを摂取している方が多いですし、ヨーグルトは体を冷やす食材に分類されている存在でもあります。スムージーやジュースの原料として使われる果物や野菜にも体を冷やす作用を持つとされるものが少なくありませんから、材料を見直してみて下さい。摂取量はほどほどに、常温に近い温度に戻してから摂取すると良いと言われています。

 

2.栄養の偏り・不足

内蔵冷えに限らず全般に言えることですが、私達の身体・体温をしっかりと維持するにはその燃料となる物質が必要です。三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)や必須ビタミン・ミネラル類は身体の保持や代謝に欠かせない存在…であるからこそ“必須”が付けられています。これらの栄養素をしっかりバランスよく補うことで、私達の身体は代謝によって熱エネルギーを生成してくれると言っても過言ではないでしょう。

 

ダイエットでは糖質をやめろ・脂質を控えろなどなど極端な物言いをされがちですが、糖も脂質もある程度の量は必要です。過度な食事制限により栄養が不足すると代謝を上げる・体を温めるなどの機能が低下してしまう可能性が高く、結果太りやすい・リバウンドしやすい体質になってしまう危険性もあります。多すぎるものを減らすのは良いことですが、過剰に摂取を避けて身体を壊すことにならないよう注意しましょう。

 

3.自律神経の乱れ

人の体は暑い時には血管を広げることで熱を放出させ、逆に寒い時には血管を細めることで体温が外に逃げ出さないようにする働きがあります。この体温調節機能を司っているのが自律神経ですから、自律神経がしっかり機能しない=せっかく生み出した熱をどんどん体外へ逃してしまうことになる可能性が高いと言えます。そんな自律神経のバランスを崩す原因としては、ストレスがあります。

ストレスというと職場や学校などの人間関係やプレッシャーなどの精神的ストレスが一般的にイメージされますが、実は肉体面・環境面などにおける様々な負荷の総称がストレス。不規則な生活や睡眠などもストレスですし、気温差や騒音などもストレスに含まれます。「ストレスフリーな生活を」なんて見出しがありますが、現代社会に行きている以上全てのストレスを無くすことは不可能に近いと思われます。が、ストレスを軽減する・自律神経のバランスを整える努力は行うことが出来ますよ。

 

4.運動不足(筋肉不足)

冷え性の原因の一つとして、血液を送り出すポンプとして働く筋肉の量が少ないということも考えられています。末端冷え性・内蔵型冷え性に関わらず、女性の方が冷え性になりやすいのも男性より筋肉量が少ないことが関係しているそう。また筋肉は動くことで熱を生成してくれる部位でもありますから、筋肉不足・運動不足は血行不良だけではなく代謝低下の原因にもなります。

 

内臓型冷え性の予防・改善方法

生活習慣を見直す

内臓型冷え性の予防や改善も、基本的には普通の冷え性対策と基本的にはあまり変わりません。冷え性の改善において大切なのは体質改善の部分になります。内臓型冷え性を起こす原因として「筋力不足(運動不足)」と「自律神経の乱れ」が挙げられていますから、要はそこのところをしっかりと改善する必要があると言うことですね。

 

自律神経の乱れを引き起こすのは一言で「ストレス」と言われていますが、上記でご紹介したとおりストレスの種類は様々。睡眠不足や生活リズムの乱れもストレスに数えられていますから、しっかり睡眠時間を確保して生活リズムを一定に保つだけでもストレスが軽減されると考えられます。屋外と屋内の気温差もオフィスなどの空調設定を変えるのは難しいですが、羽織などで自分の周辺を調節する・自宅の冷暖房の設定温度を見直すなど対策は出来ます。

 

また運動不足の解消と合わせて、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れるのも冷え性解消に有効とされています。有酸素運動は筋肉を使うことに加え、副交感神経を高めることで自律神経を整える働きも期待でき一石二鳥。冷え性解消に良いウォーキング方法としては大股・腕を曲げず地面と水平になるまで振り上げて歩く、という方法が推奨されています。腕を大きく降って歩くのはちょっと恥ずかしいですが、血行を促すほか肩〜肩甲骨の強張りを解してくれることにもなるのだそう。そのほか室内でも短時間でできるストレッチなど無理のない範囲で取り入れてみると良いでしょう。

 

身体を温めるものを摂取する

冷たい飲み物や食べ物の摂取が内側から体を冷やす原因になるということは、温かい食べ物を摂取することで身体を内側から温めることができると考えられます。冷蔵庫でキンキンに冷やした飲み物や果物などの摂取を避け、飲み物を白湯やホットティーにする・食事に温かい汁物を追加するようにすると良いでしょう。ホットティーに温かい食べ物だけと考えると辛いものがありますが、お茶や水を常温で飲むようにするだけでも違ってくると思います。

また夏野菜・南国産の野菜や果物は体を冷やす作用を持つものが多いと言われています。体を冷やすとされているものの摂取がNGという訳ではありませんが、加熱する・よく噛んでゆっくり食べる・体を温めるものと一緒に食べるなどの少し注意するだけでも体を冷やす作用は軽減できるそう。冷え性の方はむくみやすい傾向にありますからカリウムが多い食材の摂取を心掛けている方もいらっしゃるかと思いますが、闇雲にカリウムを摂取するのも体を冷やす可能性があるので注意が必要です。体を冷やす食材とされているものはカリウム含有量が多いという説もあるそうですよ!

 

そのほか内蔵冷え対策としては、八宝菜や麻婆豆腐のような“とろみ”がついた食べ物を食べるのも良いと言われています。とろみが付けられた料理は冷めにくいので、お腹の中に入っても暖かさを維持してくれるのだそう。身体を温めてくれる持続時間が高いので、内蔵冷えの軽減をサポートする働きが高いと考えられています。料理以外に“葛湯”なども良さそうですね。

 

入浴する(お湯に浸かる)

お湯に浸かるのはしっかり体を温めるのにも、自律神経を整えるという面でも効果的であると言われています。あまり熱すぎる湯温であれば交感神経のほうが活発化されてしまうので、ストレス対策(副交感神経活性化)を兼ねてであれば〜40℃程度の温めのお湯でじっくり半身浴をするほうが適しているでしょう。

 

暑い方はそのままでも良いですが、寒さを感じる場合は浴槽には蓋をして肩に乾いたタオルをかけておくのもオススメ。炭酸入りの入浴剤や粗塩・柑橘系のエッセンシャルオイルなど、体を温める効果アップが期待できるものを浴槽に入れても良いでしょう。エッセンシャルオイルであれば香りからもリラックス効果や副交感神経の活発化が期待できます。

 

身体を冷やさないようにする

こちらは冷え性予防・改善というよりも、今現在起こっている冷えに対する対処的な意味合いが強くなります。内臓型冷え性はお腹が冷たい・太ももや二の腕が冷たいなど、体幹に近い部分が冷えている傾向にあります。その冷たい部分ををカバーできるよう腹巻きなどのインナーを身につけると良いでしょう。

 

選ぶ際には保温性や暖かさよりも“吸湿放湿性・通気性”を重視するのがオススメ。これは汗をかいた時にムレたり、その水分が体温を奪ってしまうのを避けるため。汗をかくほど厚着をする必要はありませんが、特に寒いと感じなくても薄着は避け季節にあった厚さのある服を選ぶようにしましょう。逆にお腹や腰の冷えが気になる時は貼るカイロなどを活用しても良いと思います。

参照:内臓型冷え性が起こる原因と、その対策は?

 

そのほかマッサージ、血行や代謝をサポートしてくれる成分を含んだ食品の摂取なども内臓型冷え性の軽減に繋がります。ただし一時的に体が温まったように感じても、筋肉量が少ない・代謝が悪い・血行が悪いなどの問題があれば再びすぐに冷えてしまいますから、根本改善が主体であるということは常に念頭に置いておいたほうが良さそうです。

 

| 2017年12月02日 | 冷えとり小話 | trackbacks(0) |

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