アスタキサンチンだけじゃない?! 鮭(サーモン)は冷え軽減にも…

和食の献立としても、お弁当やおむすびの具としてもお馴染みの鮭。寿司・お刺身から焼き魚や鮭フレークまで日本の食卓でも様々に使われている鮭ですが、ヨーロッパやアメリカ・カナダなど世界中で食べられている魚でもあります。最も好き嫌いが少ない魚の一つと称されることもあるほど。北海道出身の私としては、鍋にも鮭が入っていたり、おやつ代わりに鮭の燻製「トバ」を囓った記憶があったりもします(笑)

 

健康や美容では化粧品でもお馴染みのアスタキサンチンを含むことからアンチエイジング食材として取り上げられたのも記憶に新しいのではないでしょうか。老化対策に鮭食べようと思いつつ、一人暮らしでは3日坊主というか1回坊主になった私でございます。魚にも体を温めるものと冷やすものがあるらしいので、抗酸化作用が期待されている鮭なら良いんじゃないと安直に思った次第w

 

鮭の歴史・種類

日本ではいつから鮭が食べられていたのかハッキリしていませんが、おそらく縄文時代には既に漁獲して食べていたと考えられています。文献での登場も古く、奈良時代に成立した各地の風土記にも記述があるのだとか。平安自体になると朝廷への供物として鮭もしくは鮭を加工したものが届けられていたことが分かっていますし、時代が変わっても性分への献上品として使われていました。産地ではまた別でしょうが、都市部においては高級魚の一つとして垂涎の的だったそうです。

 

ところで日本では元々「鮭」という言葉は“白鮭(シロザケ/学名:Oncorhynchus keta)”を指すものだったと言われています。白鮭は現在でも日本で最も一般的に食べられている種類とされており、脂質が少なめで淡白なことが特徴。英語ではChum salmon(チャムサーモン)と呼ばれていますが、脂がなく美味しくないということで“Dog salmon”と呼ばれることもあるのだとか。

 

現在「鮭」という言葉は広義であればサケ属に属する魚類(サケ類)の総称としても用いられています。サケの仲間としてマスがありますが、この区分が実は非常に曖昧。と言うのも文明開化以前に日本では白鮭以外のサケ類は〇〇マスと呼んでいましたし、イギリスではsalmon=タイセイヨウサケのみを指す言葉だったのだとか。しかし世界の広い範囲を人が移動するようになり新しいサケ(マス)類が発見され、salmonもしくはtroutと命名されたこと、サーモン=サケ/トラウト=マスと和訳されたことで名称がごちゃごちゃになっているのだそうです。

 

一応海に下るもの=サケ類(salmon)一生淡水域で過ごすもの=マス類(trout)と区分されているそうですが、古くから日本で知られていたものはサケ類であっても名前に“マス”がついているものもあります。……で、話を元に戻しますと、白鮭以外に日本で食用とされているサケ類としてはマスノスケ・銀鮭・紅鮭など6種類位あるそう。ちなみにサーモントラウトもしくはトラウトサーモンと呼ばれているものは厳密に言うと“ニジマス”の一種で、troutだけども海水で養殖されるためsalmonも付けちゃった的なネーミングなのだとか。

 

サケと言えば「サーモンピンク」と色の表現にも使われるように魚肉がオレンジがかったピンク色をしているのが特徴ですが、鮭そのものは白身魚に分類されています。身がピンク色をしているのはプランクトンから摂取した“アスタキサンチン”というカロテノイドの一種が含まれているため。このアスタキサンチンはビタミンCの約6000倍とも言われるほど抗酸化作用が高いと考えられており、アスタキサンチンを含む鮭もアンチエイジングや健康維持に役立つ食材として注目されています。

 

サケ類の中では紅鮭が最もアスタキサンチン含有量が高い=抗酸化にも紅鮭が良いのではないかという見解が多いので、下記では紅鮭の記載数値を元にご紹介したいと思います^^

 

鮭に含まれる冷え改善に役立つ成分は?

鮭に含まれているアスタキサンチンはカロテノイドの中でも抗酸化力が高く、活性酸素(一重項酸素)の除去に優れた効果を発揮すると考えられています。また細胞のどこでも働くことが出来る・栄養が届きにくい細部にまで入り込むことができる性質があるとも言われており、オールマイティーな抗酸化物質として期待されている成分でもあります。

 

抗酸化物質の摂取は肌や細胞の酸化防ぎ、活性酸素と血中の脂質が結合してできる過酸化脂質の生成抑制にも繋がります。過酸化脂質は血管に蓄積することで血管を狭める・血管の弾力性を損なわせる原因物質の一つとされており、蓄積されることで動脈硬化や血栓の発症リスクを高めてしまいます。病気と診断されるようになるのは末期ですが、それ以前の段階でも血流が悪くなると考えられますから、抗酸化物質の摂取はスムーズな血液循環の維持に繋がると言えます。

 

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また魚類の中で群を抜いて多いというわけではありませんが、鮭にはビタミンEやナイアシン・アルギニンなど血管拡張作用を持つ成分も含まれています。マグロのトロやサバなどと比べると少ないですが血液サラサラ効果が期待されるオメガ3系脂肪酸のEPA(IPA)も含まれていますから、抗酸化以外の面からも血液循環のサポートに役立ってくれるでしょう。タンパク質や代謝に関わるビタミンB群・アスパラギン酸などの含有も多いので代謝を保持・向上する働きも期待できます。

 

食べたらポカポカするような直接的に体を温める働きは期待できませんが、血行や代謝を正常に保持する手助けをしてくれることで“冷えにくい体”作りには役立つ食材といえるのではないでしょうか。ちなみに気にする人は気にする、体を温める食材・冷やす食材の区分でも鮭は体を温める魚(陽性)に分類されています。少なくとも体を冷やす心配は少ないですし、白鮭も紅鮭も炭水化物はほとんど含まず低脂肪とヘルシーな魚でもありますから取り入れて悪いことは無さそうですね^^

 

その他、鮭に期待される5つの効果

1.疲労回復・体力アップ

上でも少し触れましたが鮭は低脂肪かつ炭水化物をほとんど含まず、高タンパクな魚。アミノ酸も豊富に含まれて今ますし、アミノ酸スコアも100とされていますのでタンパク質補給源としては非常に優秀な食材と言えるでしょう。筋肉増強・回復促進に有効とされているBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)やたんぱく質の代謝に必要なアスパラギン酸などのアミノ酸類、代謝をサポートするビタミンB群も含まれていますから、複合して働くことで筋力アップや疲労軽減に役立つと考えられます。

 

加えて鮭にはマグロやカツオに含まれている疲労回復物質「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」も含まれています。イミダゾールジペプチドと言うのはアミノ酸のヒスチジンとアラニンが結合したもので、長時間動き続けるために合成された成分なのだとか・作用としては抗酸化作用や疲労物質とされる乳酸の代謝を促す働きがあると考えられており、疲労回復や持久力・運動機能向上効果が期待されています。

 

2.アンチエイジング・美肌

代表成分とも言えるカロテノイドの一種「アスタキサンチン」をはじめ、鮭にはイミダゾールジペプチドやビタミンE・セレン・亜鉛など抗酸化をサポートしてくれる成分が多く含まれています。特にアスタキサンチンは抗酸化力が非常に高いと注目されているほか、コラーゲンやヒアルロン酸を産生している“ヒト皮膚線維芽細胞”を守る働きが強いという報告もなされています。この働きから紫外線による肌ダメージの軽減に役立つと考えられ、内側からのアンチエイジング・美白(シミ対策)用としても注目されているのだとか。

 

そのほかアスタキサンチンにはコラーゲンやエラスチンの生成を促す働きが見られたという報告もなされていますし、高タンパクな魚である鮭には天然保湿成分(NMF)やコラーゲンの元になるグリシン・アラニン・プロリンなどのアミノ酸も豊富に含まれています。苦手な方の多い鮭の皮はコラーゲンが含まれているとも言われていますね。DMAE(ジメチルアミノエタノール)も肌のハリを高める働きがあるのではないかと言われていますから、鮭は肌老化を防いで弾力と潤いをキープする手助けをしてくれると考えられています。

 

3.生活習慣病・痛風予防

アスタキサンチンなどの抗酸化物質を含んでいることから、鮭は活性酸素過剰により発症リスクが高まると考えられる動脈硬化などの生活習慣病予防にも有効であると考えられています。また抗酸化以外にもアスタキサンチンやオメガ3脂肪酸のEPAは(LDL)悪玉コレステロールの減少・善玉(HDL)コレステロール増加作用が、アスタキサンチンには近年善玉ホルモンとして注目されている“アディポネクチン”の分泌を促す可能性があるという報告もなされています。

 

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されていますが、血管修復や糖の利用促進・脂肪燃焼促進など健康を維持するのに欠かせない多様な働きを持つことが報告されています。このためアスタキサンチン摂取→アディポネクチン分泌促進という流れからメタボリックシンドロームや糖尿病予防にも繋がるのではないかと注目されているそう。血管拡張によって血圧降下作用があることなども報告されているため、抗酸化物質の働きと合わせて生活習慣病と呼ばれる様々な病気の予防に効果が期待されています。

 

そのほか疲労回復物質として紹介されることの多いイミダゾールジペプチドも尿酸値の低下作用が見られたという報告がなされており、尿酸の生成抑制・尿として体外への排出を促す働きがあるのではないかと考えられています。痛風が起こるのはプリン体の代謝過程によって発生する尿酸が多すぎる場合に結晶化し、それが関節液の中にはがれ落ち免疫反応を起こすことで鋭い痛みとなるためとされています。このためイミダゾールジペプチドを含む鮭は痛風予防にも役立つのではないかと考えられています。

 

4.眼精疲労・眼病予防

アスタキサンチンは働く場所を選ばず、細部にまで入り込むことができる抗酸化物質とされています。この“細部”にはビタミンEなどが入ることの出来ない脳や目などのデリケートな部分も含まれています。このためダイレクトに目の発生した活性酸素を除去することで目の疲労やダメージを軽減する働きが期待されています。また抗酸化作用によって血液循環を整え、様体筋に蓄積した疲労物質の排出を促すことで眼精疲労による諸症状改善にも有効と考えられているそう。アスタキサンチンを摂取した実験でも調節機能・自覚症状の改善が見られたことが報告されています。

 

またアスタキサンチンの摂取はぶどう膜炎に対する炎症抑制・黄斑変性症や緑内障予防に対して有効性があるという報告もあるそう。活性酸素を抑制することは老化=老眼予防につながるのではないかとする説もあり、様々な「目」のお悩みに役立つ成分としても注目されています。アスタキサンチンは他カロテノイド類やアントシアニンと合わせて摂取すると効果が高まるとも言われていますから、紫系の食品と食べ合わせると良いかもしれません。ブルーベリーやビルベリーなどアイケア系のサプリを摂っている方にもおすすめです。

 

5.ストレス軽減・精神安定

鮭には神経伝達物質アセチルコリンの原料になる「DMAE(ジメチルアミノエタノール)」という有機化合物が含まれています。アセチルコリンは不足すると学習能力や記憶力などの脳機能の低下を引き起こすと考えられています。このためアセチルコリンの原料となるDMAEを摂取することで集中力や意欲を高めるなどの働きが期待されていますし、アルツハイマー型認知症の予防にも有効なのではないかと考えられています。

 

またアセチルコリンはノルアドレナリンやセロトニンの働きを調節し、睡眠や覚醒のバランス・精神状態のバランスを保つ働きなどもあるのではないかと考えられています。神経伝達物質の分泌が整うことで精神安定やストレス耐性アップなどにも効果が期待できるのだとか。鮭にはセロトニンなどの合成に必要とされるビタミンB6・亜鉛・トリプトファンなども含まれていますから、栄養の不足から来るメンタル面のトラブル予防にも役立ってくれそうですね。

 

参照:【鮭】サケの栄養・効果

 

そのほかアスタキサンチンを摂取して運動を行うと体脂肪減少が摂取なしよりも大きかったう報告もあることから、ダイエット成分としても期待されているのだとか。アスタキサンチンを摂取した後に運動を行うと糖ではなく脂肪を優先的にエネルギーとして利用するよう促してくれるのではないかと考えられているそう。食べるだけで脂肪燃焼…とはいかなそうですが、朝食に鮭を食べるのは栄養補給にも肥満予防にも良いのかもなんて思ったり。

 

| 2017年10月21日 | 体温アップ食材 | trackbacks(0) |

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