えのきはダイエッターだけじゃなく冷え性の方にも役立つ?

通年ほぼ価格に変動がないことから、家計の味方として節約レシピにもよく使われるえのき。代表的な料理としては鍋物が挙げられることが多いかと思いますが、一年中何らかの献立で使われているような気もします。もやしと同じく低カロリーでどの料理とも合うことから、ダイエット中のカサ増し食材としてもお馴染みではないでしょうか。私はお世話になった覚えがあります(笑)

 

低カロリーというだけではなくダイエットに役立つ成分が含まれているとして、えのき氷や乾燥えのきなどがブームになったのも記憶に新しいですね。で、ダイエットに良い=代謝アップに良いなら冷え性改善にも役立つのではないかなと思ったりして。

えのきの紹介

えのきは広葉樹などに規制する菌類(キノコ)の一種です。名前から榎の木に育つもののように感じますが、実は榎だけではなく柿や桑・柳など色々な広葉樹に寄生するのだそう。日本で最も生産量が多いきのこと言われる通り現代ではすっかりお馴染みの食材ですが、一般的に普及するようになったのは1960年代と比較的最近です。

 

ところで、一般的にえのきというと白くてヒョロヒョロした形状をしているものを思い浮かべるのではないでしょか。「ユキノシタ」という別名は真冬に雪を持ち上げて生えてくるからだそうですが、そんな生態を知らなくともしっくり来ますよね。ところが野生のエノキは茶色っぽい色をしていてカサが大きく、知らずに見たら別のキノコだと思ってしまうくらいの差異があります。見慣れた“えのき”とは違って柄も短く根元のほうに行くほど黒褐色を帯びることから「アシグロナメコ」とも呼ばれているそう。

 

栽培をはじめた頃は、この全く別物に見える野生エノキを光を当てずに栽培(軟白栽培)していたそうです。といっても形状こそ細長いものの当初は薄茶色というかクリーム色をしていたそう。その中に時折育つ真っ白いえのきを選別して品種改良を進めたことで現在主流となっている“純白種”が確立されていきます。現在の品種は光を当てたとしても茶色くならず、真っ白いまま育つのだそうですよ。

 

また近年は時代を逆行したようなブラウン系えのき(糸エノキ)も再び流通するようになっています。アシグロナメコ(野生種えのき)を見たことがある・食べたことがあるという方は少ないかと思いますが、細長くてカサが薄茶色をしているブラウンえのきは見覚えがある方も多いのではないでしょうか。味は白いえのきよりも歯ごたえや甘みが強いとも言われていますから、好き嫌いは分かれそうですが、きのこ好きの方なら美味しくいただけそうですね。

 

ブラウンえのきが流通するようになったのは健康ブームで軟白栽培ものよりも、色がある食材の方が身体に良いという印象を持たれるようになったことも影響しているのかもしれません^^;

 

肥満予防・冷え改善に嬉しい成分

えのきの健康メリットと言うと“肥満予防”もしくは“便秘予防”に良いという印象を持たれることが多いのではないかと思います。昔は食物繊維が多く低カロリーな食材として、最近はキトサンやエノキタケリノール酸という成分の働きでより直接的なダイエットサポート効果が期待されていたりします。

肥満予防や冷え性の改善にも関わりそうな項目を3つに分けて紹介します。

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えのきの成分として代表的なのが食物繊維。便秘対策にえのきを取り入れていたことがある方も多いのではないでしょうか。中国でも便秘の特効薬と言われているそうですよ。えのき100gあたりの食物繊維含有量は3.9g、実際に食べる茹で100gであればカロリーは22kcalのまま変わらず食物繊維量は4.5gとなります。同グラムで比較するとレタスやキュウリの約4倍の食物繊維量になりますから、食物繊維補給源としては確かにうってつけですね。

 

えのきの食物繊維はほぼ全てが不溶性食物繊維であるため、腸を刺激して蠕動運動を促す働きが期待できます。水溶性食物繊維やビタミンCはほとんど含まれていないので腸内環境改善にはさほど…と思われがちですが、えのきには食物繊維以外に“キノコキトサン(キトグルカン)”という成分も含まれています。キノコキトサンは食物繊維の仲間とされるβ-グルカンやキトサンなどの多糖類結合体だそうで、腸内善玉菌の増加などに有効と考えられています。このため便通促進だけではなく、腸内フローラ改善にも効果が期待されています。

 

∋號鍛濱冤淦・燃焼促進

食物繊維やそれに類するキノコキトサンを豊富に含むえのきは、食事などで過剰に摂取した脂肪などを吸着しそのまま体外へ排出させる働きがあると考えられています。キノコキトサンには小腸で脂肪を吸収する膵臓リパーゼを阻害することで脂肪の吸収を抑える作用・体脂肪低減効果が見られたことも報告されています。食物繊維が多くお腹が膨らむので食べ過ぎ予防・満腹感維持にも役立ちますから、一石二鳥ですね。

 

加えてキノコキトサンの一部である「エノキタケリノール酸」という成分にはβアドレナリン受容体を刺激し、善玉ホルモンと呼ばれる“アディポネクチン”などの分泌を促す働きが示唆されています。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、血管拡張や修復作用、インスリン作用を高める働きなどがあると考えられており、生活習慣病予防や観長寿などに関わる成分として研究が進められている存在です。

 

またアディポネクチンは糖代謝や脂肪代謝にも関与していることからメタボリックシンドローム予防やダイエットなどより身近なところでも注目されています。一部メディアでは「やせるホルモン」なんて紹介されていることもあるよう。脂肪細胞から分泌されるとに肥満抑制因子のひとつに数えられているって不思議ですね。それはさておき、このアディポネクチンなどの分泌を促すエノキタケリノール酸を含むことから、エノキは脂肪を燃焼させ内臓脂肪を減らす・ダイエットを促す働きが期待されています。

 

N笋╂の改善について

ここまで紹介してきた中で冷え改善に役立ってくれそうな働きとしては、まずはキノコキトサンによる腸内フローラの改善キノコキトサン(エノキタケリノール酸)による糖や脂肪燃焼促進効果が挙げられます。どちらも代謝を促すことで熱生成を高め、体温アップに繋がると考えられます。またエノキタケリノール酸によって分泌が促されるアディポネクチンは血管を修復したり血管を拡張する働きもあると言われていますから、血行不良の改善にも効果が期待できそうです。

 

そのほか冷え改善に役立ちそうな栄養成分としては、鉄分とビタミンB1・ナイアシンなどのビタミンB群が挙げられます。鉄分含有量は茹でえのき100gあたり1.0mgと際立って多いとは言えませんが、使いやすい食材なのでレシピにプラスすると貧血予防にも役立ってくれるでしょう。ビタミンB群は代謝に関わる栄養素ですし、ナイアシンには血管拡張作用があるので血行促進にも繋がる可能性もありそう。冷え性だけではなく血行不良性のむくみや肩こり軽減にも効果が期待できるかもしれません^^;

 

ちなみにエノキ茶やえのき氷などがダイエットに良いとされているのは、エノキタケリノール酸が細胞壁中に含まれているためです。そのまま食べるよりも、細かく砕く+乾燥・煮る・凍らせるなどの工程を加えることで細胞壁が壊されてより有効成分を多く抽出できるようになるのだとか。ただし電子レンジを使うと成分が破壊されてしまうそうなので、手作りする時には気をつけたほうが良さそうです。

 

その他の成分・期待できる働き

血行促進や代謝向上に効果が期待できるエノキ。なおかつ低カロリー低価格でもあるので、ここまででも個人的には十分に魅力的な食材な気がします(笑)その他にも健康維持や美容に嬉しい成分が含まれていますので、ざっくりとではありますが紹介します。

 

【免疫力アップに】

キノコキトサンの構成物質であるβ-グルカンやキトサンは免疫細胞の活性化・インターフェロンの生成促進作用などが報告されています。このためエノキ他きのこ類は免疫力を高める働きが期待されています。そういえば“菌活”なんて言葉もありましたが、キノコも菌ですもんね^^; 食物繊維と共に腸内環境を整えてくれる成分でもありますから、腸内フローラのバランスが整うことからも免疫力アップに繋がると考えられます。

 

またエノキタケに含まれている「EA6」という糖タンパク質は、マウスを使った実験でガン増殖抑制効果が見られたという報告もなされているそう。エノキタケリノール酸によって分泌が促されるアディポネクチンにも老化予防やガン抑制作用が期待されているそうですから、健康維持という点でもえのきは役立ってくれそうですね。

 

【ストレス対策に】

エノキはGABA(γ−アミノ酪酸)とパントテン酸を比較的多く含むことから、ストレス軽減や精神安定をサポートするとも言われています。GABAは交感神経の興奮を抑える神経伝達物質の1つで、リラックスや精神安定に役立つ成分と考えられています。パントテン酸はホルモン・神経伝達物質などの合成に関わる栄養素で、ストレスを緩和するために分泌される副腎皮質ホルモン合成をサポートする働きもあることから「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。

 

直接的に興奮を抑えるGABAと、神経伝達物質・副腎皮質ホルモンの合成に関わるパントテン酸の補給に役立つことに加え、エノキにはナイアシンも豊富に含まれています。ナイアシンはセロトニンやメラトニンなどと同じくトリプトファンを合成原料としているため、不足するとセトロニンなどを低下させてしまうと言われています。実感できるような効果は無いでしょうが、精神的な健康維持のためにも補給しておきたい栄養素達と言えるでしょう。

 

【老化予防・美肌保持】

えのきにはビタミンA,C,Eなどの抗酸化ビタミンはほとんど含まれていません。しかしエノキタケリノール酸による分泌促進が期待されているアディポネクチンは、真皮でヒアルロン酸合成を促進する働きがあることが報告されています。血管の健康維持にも有効をされていますから、まさに体内外の若々しく保つ“若返りホルモン”と言えますね。その他えのきは皮膚を健やかに保つビタミンB群も比較的多いですし、腸内フローラ改善にも効果が期待できますから、肌荒れ・乾燥肌対策にも繋がると考えられます。

参照:【榎茸】エノキダケの栄養・効果
 

安くて低カロリーなだけではなく、ダイエットや生活習慣病予防諸々に効果が期待されているえのき。冷え性の改善については顕著なものは見つけられなかったものの…実は優秀なんじゃないかと思ったり。こうした様々な健康効果が期待できる食座として、今なおえのきの成分については研究が進められているのだそう。老いも若きも関係なく、健康や美容維持のために取り入れてみても損はないんじゃないでしょうか。

 

ただし結構えのきを消費している自負はありますが、自分の場合痩せる気配は皆無だったりします。のでそのまま食べるのではなく、やっぱり砕いて細胞壁を壊さないと駄目なのかな〜とも思います><

 

| 2017年09月23日 | 体温アップ食材 | trackbacks(0) |

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