青汁でもお馴染みの明日葉、冷え改善に嬉しい栄養素も

個人的には大麦若葉と並ぶ青汁の成分、というイメージだったりします。産地の方は野菜(野草?)感覚で食べられているそうですが、北海道出身の自分としては植物そのものに馴染みがまったく無かったり。青汁のイメージで体に良さそうな印象はあったものの、何が良いのかはさっぱりだったので調べてみました。

情報がありすぎて逆に分かりにくいっていう…;

 

明日葉について

明日葉は植物としてはセリ科のシシウド属に分類され、漢方薬でお馴染みのトウキ・ハーブとして用いられるアンジェリカなどと比較的近い存在と言われています。日本では太平洋沿岸部の温暖な地域に多く自生しており、地域によって伊豆大島系統(赤茎)のものと八丈島系統(青茎)の2つに大分されています。ちなみに多年草なので通年収穫はできるそうですが、新芽を出す春頃が旬とされており春の季語にも使われるそうです、

 

明日葉という名前は「若芽を摘んでも明日には伸びている」くらいに生命力が強いためなのだそう。実際に伸びるまでは4〜5日くらいかかりますが、その生命力の強さから不老長寿の妙薬と考えられていた時期もあります。中国では根の部分を朝鮮人参の代わりに使うこともあるそうで、秦の始皇帝が徐福などに探させた不老長寿の薬は明日葉のことだという伝承もあるのだとか。

 

江戸時代中期に貝原益軒が記した『大和本草』には八丈島の人々の元気の源として明日葉が記載されていますし、文献こそ少ないものの自生している地域では古くから食されてきたのではないかと考えられています。全国的に明日葉の名が知られるようになったのは、今から40〜50年前に八丈島の人々の若々しさに関心が集まって起きた“明日葉ブーム”以降と言われています。一旦このブームは収束したようですが、健康志向が高まったことや明日葉の成分・作用が報告されたことで近年再び健康商品に広く使われるようになっています。

 

明日葉はビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく含み、栄養価的に優れた食材であることから青汁の原料として選ばれているそう。またカルコンを筆頭にクマリンやルテオリンなどのポリフェノールが豊富なことも分かっており、近年はアンチエイジングや生活習慣病予防としても人気が高まっています。

 

冷え性軽減と美容面で嬉しい働き

豊富な栄養成分などから様々な効果が期待されている明日葉ですが、その中でも冷え性の軽減・女性が特に気になるダイエットや美肌についての働きを先にご紹介します。

【血行促進・冷え性緩和】

明日葉から出てくる黄色い粘液状の汁には「カルコン」と呼ばれるフラボノイド系ポリフェノールが含まれています。このカルコンは“黄金のポリフェノール”とも呼ばれており、高い抗酸化作用を持つと考えられています。明日葉にはカルコン以外にもポリフェノールや抗酸化作用を持つビタミン類が含まれていますので、過酸化脂質の生成を防ぐことで血液や血管をキレイに保つ働きが期待されています。

 

また同じくポリフェノールの一種で香り成分でもある「クマリン」は抗血液凝固作用(血液を固まりにくくする働き)があるとされており、血液やリンパ液の循環を良くすると考えられています。そのほか毛細血管を拡張することで血流を促すビタミンE・毛細血管強化に役立つイソクエルシトリンなども含まれていますから、血行不良の改善をサポートしてくれるでしょう。血流が良くなることで末端冷え性の軽減に役立つと考えられますし、内蔵や筋肉がしっかりと機能することで代謝向上・基礎体温アップにも効果が期待できます。

 

【むくみ・便秘対策】

ポリフェノールなどの働きによって血液・リンパ液の循環が良くなることに加え、クマリンやイソクエルシトリンには利尿作用があるとも言われています。明日葉にはナトリウムの排出を促すことで余分な水分を溜め込まないようにするカリウムも含まれていますから、むくみ軽減にも効果が期待されています。循環が良くなり老廃物排出を促すことにも繋がるため、セルライト予防に良いという説もありますよ。

 

また明日葉は生の葉茎100gあたり5.6gと食物繊維を多く含むため、青汁などに使われているような粉末化されたものを摂取した場合は便通改善にも役立ちます。加えて食物繊維よりもより小さく、腸の細かな部分の老廃物排出を促してくれる葉緑素(クロロフィル)も含まれていますから、腸内を綺麗に保つ働きも期待できます。

ただし明日葉には不溶性食物繊維が多く葉緑素も水には溶け出しにくいので、お湯を注いだり煮出すタイプの“明日葉茶”として摂取した場合は食物繊維補給にはさほど適さないでしょう。といっても血行促進は胃腸機能の向上にも繋がりますから、全く無意味というわけでもなさそうです。

 

【ダイエットサポート】

明日葉の代表成分とも言われるカルコンは抗酸化作用のほか、肥満予防にも役立つと考えられています。これはカルコンの構成物質であるキサントアンゲロールは脂肪蓄積防止効果が、4−ヒドロキシデリシンは脂肪燃焼促進効果が期待されているためなのだとか。またカルコンは脂肪燃焼を促すなどの働きを持つ“アディポネクチン”というホルモン分泌促進効果も報告されており、マウスを使った実験では内臓脂肪減少効果が見られたという報告もなされているそうです。

 

カルコンの人への作用についてはまだ不明瞭な点も多く、可能性が示唆されているという程度なので盲信は出来ません。しかし明日葉は血行促進や便秘・むくみの改善などにも効果が期待できますし、偏りがちな栄養をカバーしてくれる食材でもあります。飲んで痩せるとは考えないほうが良いですが、ダイエットサポートとしては心強い存在と言えるのではないでしょうか。

 

【老化予防・美肌保持】

明日葉はカルコンやクマリンなどのポリフェノール類と、ビタミンC・ビタミンE・β-カロテンといった抗酸化作用を保つ成分を豊富に含んでいます。このため活性酸素による細胞の酸化=老化を防ぐ働きが期待されています。加齢によるシワや皮膚のたるみ予防をはじめ、内側からの紫外線対策にも役立ちます。血行促進効果も期待できますから、肌のくすみやターンオーバーの乱れが気になる方も取り入れてみると良いかもしれません。

 

またビタミン類の中ではβ-カロテンが生の葉茎100gあたり5300μgと非常に多く含まれていますから、抗酸化作用だけではなく皮膚や粘膜を保護して乾燥肌・肌荒れ予防にも効果が期待できるでしょう。そのほか過酸化脂質の分解に使われるビタミンB2、抗菌作用があるカルコンの働きからニキビ予防にも役立ってくれそうですね。ミネラルやビタミン不足が緩和されることでも肌トラブルの軽減に繋がると考えられます。

 

そのほか期待される働き

上記の働き以外にも、明日葉は様々な栄養成分を含むことから数多くの健康メリットが期待できると紹介されています。中には微妙なものやこじつけ的なもの(微量含まれている栄養成分に期待されている効果を挙げたものなど)もあるような気がしますが、個人的に信憑性が高そうかと思ったものを大まかに4つご紹介します。

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血行促進や老化予防でも触れましたが、明日葉にはポリフェノール他抗酸化物質が含まれています。このため脂質が酸化されて出来る過酸化脂質が血管に付着・蓄積することで発症リスクが高まる動脈硬化予防にも役立つと考えられています。またクマリンは血液凝固を防いで血液をサラサラに保つ働きがありますから、合わせて血栓・高血圧予防にも効果が期待できるでしょう。

 

そのほかカルコンはアディポネクチン分泌を促すことで、血糖値や血圧の降下・動脈硬化抑制などに役立つと考えられています。アディポネクチンは血中脂質(コレステロール)低減やインスリンの効きを高める働きなども期待されているホルモンですから、生活習慣病と呼ばれる様々な病気の予防に効果が期待されています。

 

疲労回復・消化促進

代謝に関わるビタミンB群やミネラル類などを含む明日葉は疲労回復や強壮にも良いと考えられています。カルコンによる分泌促進が期待されているアディポネクチンも糖代謝・脂質代謝を高める働きがあると言われていますから、肥満予防だけではなくエネルギー変換や疲労物質の代謝を促す働きも期待できるでしょう。血行が良くなることと合わせて、肉体疲労だけではなく何となく居残っている疲労感軽減にも役立ってくれそうです。

 

また明日葉の香りに含まれているアンゲリカ酸という成分やカルコンは、胃腸機能を高める働きがあるとも言われています。あまり食欲をそそられる香りではありませんが(苦笑)食欲増進効果もあるのだそう。明日葉自体も栄養豊富な食材ですから、食欲がない時に飲むと栄養補給にもなって良いかもしれません。

 

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明日葉はビタミン類の中でもβ-カロテンを非常に多く含んでいます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の保護・強化に用いられます。ビタミンCもコラーゲン生成を促すことで細胞の結合を密にすると考えられていますから、相乗して呼吸器粘膜などを丈夫に保ちウィルスの侵入を予防してくれるでしょう。

 

また間接的な働きとしても血行促進などによって体温が上がることで免疫力アップ・抗酸化作用によって免疫力低下を防ぐなどの働きが期待できます。カルコンやクマリンなどのポリフェノール類には抗菌作用があるとされていますし、ビタミンCも直接的に免疫細胞に働きかけてくれますから、風邪予防にも効果が期待できます。

 

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明日葉の香りは脳を刺激することでストレスを和らげるという説もあります。加えて抗ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の生成に関わるビタミンCやパントテン酸、正常な神経機能の維持に必要なカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの補給にもなりますから、ストレス耐性向上・ストレスの軽減にも効果が期待できるでしょう。そのほかポリフェノールの一つであるルテオリンは抗炎症作用を持つことから、脳の炎症による慢性疲労症候群の改善や集中力・記憶力の低下予防にも効果が期待されています。

参照:明日葉茶|健康茶・期待できる効果効能紹介

 

そのほか認知症予防によい・骨粗鬆症予防によい・女性特有の不調良いなど諸々ありますが、基本的には幅広い栄養価を含んでいる食材と考えるくらいが良いのではないかと思います^^; 食材というか野草の一種であり薬ではありませんし、カプサイシンのように直接体を温める(体温を上げる)成分もないので実感はあまりなさそうですが、栄養バランスを整える&抗酸化物質を補給できるという点では良いかなと。

 

青汁は不味いと言われますが、私は結構好きなので飲んでます。いちいちミキサー出してグリーンスムージーを作るなんて面倒なことはしたくない無精者なので…溶かすだけで飲めるのって良いよね。青汁は安いけど粉末スムージーは高い。。。

 

| 2017年08月11日 | ホットドリンク | trackbacks(0) |

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