ハンバーグだけじゃない、冷えケアにナツメグが良さそう

ハンバーグ作りの代表的スパイス「ナツメグ」。お菓子も作らず食事も和食っぽいものが多いので、我がキッチンの常連スパイスとは言えない存在なのですが…冷え性に良いらしいということが発覚。ちょっと気が抜けているような気がするものの(…)甘めの香りが残っているので飲み物に振りかけつつ消費を狙いますw

 

ナツメグについて

パウダータイプのほうがおそらく一般的で、ホールというか現物はなかなか見かける機会のないナツメグ。何から出来ている香辛料なのかと言いますと、インドネシア(モルッカ諸島)原産の樹木の種子、より厳密に言えば種子の中の“仁”の部分を乾燥させたものです。ちなみに種子の外側についている仮種皮と呼ばれる赤い皮のようなものも乾燥すると“メース”と呼ばれる香辛料になります。

 

スパイスとしては胡椒・シナモン・クローブとともに“世界四大スパイス”とも言われる存在で、ユーラシア大陸ではよく利用されています。どのくらい古くから中東・ヨーロッパ方面へと伝わっていたかは定かではありませんが、11世紀にペルシアで・12世紀にヨーロパでの記録が見られるそうです。中世ヨーロッパではナツメグ1ポンドで羊や牛数頭分の価値があったと言われています。

 

ヨーロッパは近世に胡椒を始めとしてスパイス確保に熾烈な争いを繰り広げていたことが知られています。ナツメグやメースもヨーロッパ諸国が欲しがったスパイスの一つですし、原産地であるモルッカ諸島は同じく貴重なスパイスであったクローブの産地であったこともあり戦禍に巻き込まれてしまいます。wikipediaによると香辛料戦争と呼ばれる支配権争いの中、原住民のほとんどが虐殺されるか奴隷にされてしまったうえ、最終的には種子を略奪されて用済みというひどい扱いを受けた模様。現在ではありふれている香辛料ですが、過去に悲しい歴史があることも忘れてはいけないですね。

 

悲しい話になってしまいましたが、現在に話を戻します。

ヨーロッパはさておき、日本でナツメグというと「ハンバーグ作りに使うハーブ(無くても出来るけどね)」という印象がある方も多いのではないでしょうか? すでにミックスされているシーズニングなんかにも入っていますよね。私はハンバーグの肉の臭み消しにという話だったので、入れすぎて漢方薬みたいな独特の香りのほうが立ってしまったという失敗もあります(苦笑)

 

甘くてスパイシーと称されるものの、私の場合ナツメグの香りは漢方シロップを連想させる香り。それもそのはずというべきか、ナツメグは“肉荳蒄(ニクズク)”という名前で生薬としても利用されています。漢方では腹痛・消化不良・下痢など胃腸機能のサポートによく使われているそう。余談ですが“肉”荳蒄がナツメグで、“小”荳蒄がカルダモンなのは何でなんでしょうね…?

 

ナツメグに期待できる働き

食品成分表的な100gあたりの栄養価という見方をすると、ナツメグはミネラルが多いとかなんやかんやあるとは思いますが。実際にナツメグを使う場合摂取するのは1g以下という事が普通だと思いますので、今回はそういった基本的な栄養価については触れません。

ナツメグといえば胃腸の調子を整える働きがあるスパイスとして紹介されることが多い存在。どの成分がどうという説明はあまりなされていないのですが、精油(エッセンシャルオイル)にも同じような効果が期待されていることから、芳香成分(精油成分)による働きかけが大きいのではないかと考えられます。

 

精油成分としてまず注目したいのはα-ピネン・β-ピネンなどのピネン類が含まれていることで、血行促進作用が期待できると考えられています。血行が良くなることで胃腸の動きが良くなるという図式が考えられますし、ナツメグが“冷えに起因する腹痛”などの緩和に役立つと言われるのもピネン類の働きが大きいのではないかと考えられます。またピネン類はリラックス成分でもありますから、ストレス性の胃腸トラブルの軽減にも効果が期待できそうです。ごく少量であれば寝付きを良くする働きがあるとも言われていますよ。

 

そのほかミリスチシンという成分が含まれており、こちらも食欲増進など健胃整腸系の働きが期待できると言われています。ただしナツメグを食べ過ぎると精神錯乱など中枢神経系に対して毒性を持つと言われる、その原因物質もミリスチシン。大人が通常量を摂取する分には問題がないと言われていますが、小さいお子さんや妊娠中の女性などは注意が必要です。

参照:ナツメグ|ハーブ・期待できる効果効能紹介

 

注意点と個人的にオススメな使い方

冷え性や胃腸ケアに役立ちそうな一方で、使いすぎると毒にもなりうるナツメグ。まさに毒を持って毒を制す感覚のような気もしますが…極稀ではあるもののお子さんの死亡例もあるそうなので迂闊には使いたくない存在。体が温まると言われるとジンジャーパウダーとかを闇雲に振りかけるタイプの方も居ますが(私もソッチよりの人種w)、ナツメグはとにかく大量摂取厳禁スパイスです。5g以上食べなければ大丈夫とは言われているようですが、耐性などは人によって異なるので一振り程度に留めておいたほうが確実でしょう。

 

なので個人的には紅茶やホットミルクに少しだけ掛けたり、料理を作る時に隠し味になるかどうかくらいの量を使うのがオススメです。劇的に温まる・何かに効いた〜っていう感じはありませんが、安全第一です。シナモンとの相性が抜群に良い(と私は思う)ので、シナモンコーヒーやミルクの隠し味に使うと良いのではないでしょうか? スパイスとしては肉料理が主用途ですが、お菓子を作る方なら焼き菓子系、特にスパイスクッキーなどにも合いそうです。

 

そのほか精油を使って香りを楽しむという方法もあるようなんですが、精油の方も長時間や高濃度での使用は中毒症状を起こす危険性が指摘されています。また皮膚刺激もあり肌につくと痒くなってしまうなどの可能性もありますので、こちらもやっぱり使用には注意が必要でブレンド用としての使用が無難なようです。

 

…と書くとものすごく危険でヤバイものみたいに見えてしまいますが、健康な大人が普通にスパイスとして節度ある使い方をする分には問題ありません。ちなみに「太田胃散」さんにも天然生薬成分として“ニクズク”が配合されていまが、その量は成分表によると一回分あたり20mgとなっています。ハンバーグに入れる分量も肉に対して0.1〜0.2%、多くても0.3%以内くらいが目安と言われています。ホールを買って自分で摺り下ろすと香りが良いと言われていますが、自分用に何ミリグラムかずつしか使わないならパウダーで十分なのではないかと思います^^;

 

| 2017年04月15日 | 体温アップ食材 | trackbacks(0) |

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