カブは冷え性に向いてる?葉は食べる?

北海道出身の私としてはお漬物を食べるくらいで、小さい時分には馴染みの薄かったカブ。小さいことは独特の触感があまり好きではなかったものの、大人になると煮込んだカブのトロっとした感じが好きになりました。餡っぽくすると温まりそうだし良いなぁと思っていたんですが、冷えとり的には良い・悪い両説あり何か微妙なポジションらしいです><

 

カブについて

縦長=大根・球状=カブと幼稚園児のような認識をしていた自分ですが、実のところ丸い大根や縦長のカブというものも存在するそう(産地の方ゴメンナサイ)。ではカブと大根の決定的な違いは何かというと、大根がアブラナ科ダイコン属という分類であるのに対して、カブは“アブラナ科アブラナ属”と分類が異なるのだそう。カブの祖先はブラッシカラパ(Brassica rapa)という植物とされており、同ルーツの植物としては水菜や白菜があるのだとか。大根より白菜に近い種類ってちょっと不思議です。

 

ちなみに春の七草で言われる“スズナ(菘/鈴奈)”というのがカブの葉のことで、大根の方は“スズシロ”と呼ばれています。古名でも似てますね。自分の恥を晒しますと、ラデッシュというのはカブの英名だと思っていたんですが…これは二十日大根(赤カブ)のことで、赤カブとは言うものの大根の変種なのだとか。ものすごく紛らわしい。普通のカブは英語でトリンプと言いいます。有名な下着メーカーはスペルが違いますw

 

絵本の『おおきなかぶ』はロシア民話が発祥と言われていますし、カブは世界中で作物として栽培されている存在です。和食はもちろん、ピクルスやポタージュなど洋食レシピでもなんでも使いやすいのも納得ですね。日本にも弥生時代くらいには既にあったと考えられており、各地でご当地名物とも言える特色あるカブが作られています。なんでも日本だけで約80種のカブの種類があり、一国の品種数としては世界トップクラスなのだとか。

 

カブの栄養と冷え性について

カブにビタミンやミネラルが多いというイメージはあまりないのではないでしょうか。なんというかイメージとしては大根と同じで水分が多く低カロリー、消化には良いっぽいぞ、くらいな感じ。

 

ミネラルバスパウダー トライアル(分包セット)

 

調べてみたところ確かにカブは全体の90%以上が水分で、100gあたり20kcalとカロリー低めの食材です。消化に良いと言われているのは大根と同じジアスターゼ(アミラーゼ)という消化酵素が含まれていることが大きいようです。またアブラナ科に多く見られるイソチオシアネートという抗酸化物質も含まれており、こちらも食欲増進や消化促進など消化機能サポート効果が期待できるとのこと。

 

基本的な栄養成分の含有量としては何かが際立って多いということはないものの、全体的に大根よりも若干多めの印象です。ミネラル類の中ではカリウム含有量が100gあたり280mgと比較的多く、ビタミン類の中ではビタミンCと葉酸が多めです。ただしカリウムとビタミンCは茹でると減少してしまうので、加熱して食べる場合は主な補給源とはなりにくいかもしれません。

 

冷え性緩和にメリットと考えられるのはイソチオシアネートと、含有量は特に多くありませんが血行を促す働きがあるとされるビタミンBの一種ナイアシンが含まれていることかと。イソチオシアネートの抗酸化作用で血中脂質の参加を防ぐことと、ナイアシンの血行促進作用から血流が良くなり代謝アップが期待できます。またイソチオシアネートは代謝を高めることでダイエットに役立つのではないかと取り上げられたことのある成分ですから、より直接的な代謝向上にも効果が期待できそうです。

 

【カブは体を温める食材?冷やす食材?】

すごく大雑把に「根菜類・冬野菜は身体を温める性質がある」とよく耳にしますが、実はこの言葉はあてになるようでならない微妙もの。大根などもこの定義に当てはまるので一般的には身体を温める野菜と認識されていますが、見方(?)によるのか生で食べると体を冷やすので良くないとする説もあります。またゴボウも陽性食材に分類されていることがある一方、五行(五気)の区分では“寒性”になっており生薬では身体の熱をとるために使われる事もあるようです。

 

そこで問題のカブ(蕪)。

種類や地域により差はあるものの、一般的に旬と言われているのは11月〜2月頃までと大根とほぼ同じ。春の七草にも含まれており、白色の淡色野菜であることも類似。そのためかカブも体を冷やす食べ物の方に分類されていたり、温める方の食べ物に分類されていたりと、ハッキリしないポジションです。

 

個人的にはこの分類はあんまり気にしていないんですが、気にする方にとっては頭の痛い問題なのではないかと…。専門家ではないので話半分な感じになりますが、多分カブとか大根とかが体を冷やす食材に分類されているのは“水分量が多い”ことと“色が白い”ことあたりの関係が大きいんじゃないかと。あとカリウム含有量とか。

なのでサラダなどにしてモリモリ食べるのとかはちょっと不安ですが、普通に食べる程度であればさほど問題はないのではないかと思います。カリウムも冷え観点から見ると“体を冷やす”悪者のように言われていますが、一時的に尿とともに体温を排出させる働きはあるものの、むくみを緩和することで熱を行き渡らせるという見方もありますので体質によるでしょう。

 

体を冷やす食べ物であっても加熱する・体を温める食材と組み合わせることでその性質をフラットに出来ると言われていますから、心配な方はお味噌汁やコンソメスープにして、ショウガパウダーをサッと振りかけて食べるなどすると安心なのではないでしょうか。加熱時の注意点としては“イソチオシアネート”が熱に弱いことが挙げられます。イソチオシアネートによる抗酸化作用や代謝アップなどを期待する場合は煮込みなどは適さず、生のまま細かく切る・摺り下ろすなどした方が効果的なのだとか。まさに一長一短…;;

 

栄養価的には実(根)よりも葉のほうが凄かった

昔は大根やらの頭を水につけて葉を生やすのは節約がメインでしたが、近年は“葉”のほうが栄養価が高いということもあり健康志向の方々にも流行っているそう。カブの葉も同じく栄養豊富で、食品成分表を見た限りむしろ葉だけ食べたいと思ったりしました(笑)

スゴイなぁと思った栄養素と期待できる働きをご紹介します。

 

【便秘・むくみケアに】

カブの白い部分が100gあたり食物繊維量1.5gなのに対し、葉の部分には2.9gと倍近い食物繊維が含まれています。実よりも多くなっている食物繊維は不溶性食物繊維ですから、便を押し出したり腸の老廃物を押し出す働きが期待できますよ。さらに便を柔らかくしたり、善玉菌を活発化してくれるビタミンC量も100gあたり82mgと4倍以上含まれていますから、腸内フローラが気になる方には適していると考えられます。

 

カリウム含有量は100gあたり330mgと実(280mg)とそこまで大きく変わりませんが、正常な血液循環を保ってくれるマグネシウムは25mgと3倍以上になっています。またカブの白い部分には含まれていないビタミンEも3.1mgと葉部には豊富に含まれており、これらの栄養素から血液循環のサポートが期待できます。直接的に利尿を促すわけではありませんが、血行が良くなることでむくみ緩和にも役立ってくれるでしょう。

 

【風邪予防・ストレス軽減に】

カブの葉が実と大きく異なるのはβ-カロテンを緑黄色野菜であるということです。カブの葉のβ-カロテン含有量は100gあたり2800μgとブロッコリーの約4倍近いほど多いので、十分にの補給源として役立ってくれるでしょう。β-カロテンは抗酸化物質としても働くほか、必要に応じて体内でビタミンAに変換され皮膚粘膜の保護にも使われます。鼻や喉など呼吸器系の粘膜が強化されることでウィルスの侵入を防ぐ働きが期待できますし、抗酸化作用からも免疫力低下予防に役立つと考えられます。

 

またカブの葉に非常に多く含まれているビタミンCも免疫力を高めるサポートをしてくれるビタミンの1つ。加えて副腎から分泌される“抗ストレスホルモン”の合成にも必要な成分ですから、不足のなく補うことでストレス抵抗力を高める働きも期待できるでしょう。そのほかにもカブの葉には同じく抗ストレスホルモンの生成に関係するパントテン酸・不足するとイライラの原因にもなるカルシウムなどが含まれています。

 

【アンチエイジング・美肌維持に】

カブの葉は抗酸化作用があるビタミン類=β-カロテン(ビタミンA),ビタミンC,ビタミンEを3つとも豊富に含む食材。この3つのビタミンは合わせて摂ることで互いの活動時間を伸ばすなど抗酸化に相乗効果が期待できると言われていますから、アンチエイジング野菜としても効果が期待できるでしょう。女性の場合はカルシウムやそれを骨に蓄えるビタミンKが豊富なことも嬉しいですね。

 

抗酸化作用はシミ・シワ・たるみなどを予防して肌の若々しさを維持することにも繋がります。また抗酸化のほかβ-カロテンは皮膚の保護に、ビタミンCはシミ予防やコラーゲン生成促進に、ビタミンEは血流を促すことで肌の透明感アップなどそれぞれ異なった働きも期待できますから、肌をキレイに保つサポートにもぴったり。ビオチンや亜鉛など肌荒れ予防に役立つ栄養も幅広く含まれています。

 

【冷え性の緩和について】

カブ(実/根)の部分のように陰陽やら五行やらに当てはめた場合の“カブの葉”の性質については手持ちの本とネットで調べた限り見つからなかったのですが…。栄養成分的に見ると冷え性の軽減に嬉しい成分はカブの葉の方が多いのではないかなと思います。

 

まず第一にカブの葉には鉄分が豊富で、100gあたりの含有量は2.1mgとほうれんそうとほぼ同じ。カブの葉だけで一日の鉄分を補うのには無理があるかと思いますが、不足しがちな鉄分のフォローとしては優秀だと考えられます。このため鉄分不足・貧血状態から来る冷えの緩和に効果が期待できますし、血液循環を促すビタミンEをはじめ血流をサポートしてくれる抗酸化物質も豊富です。

スパイス類のように身体を直接的に温めるというわけでありませんが、冷えにくいように体のコンディションを整えてくれる優秀な野菜と言えるのではないかと思います。カブの葉は廃棄物ではなく優秀野菜!と言いたい^^

参照:【蕪】カブの栄養・効果

 

ちなみにカブの葉もカロリーは実(根)と同じく100gあたり20kcal。葉付きのカブが売っていない場合は頭を水につけておくことで再収穫ができるそうです(家は日当たりが悪く植物全滅なので試してませんが><)。葉付きの場合でも一緒にしておくと萎びやすいため、別々に保存すると良いと言われています。うまく行けばその際に頭を水につけて葉+実+葉の収穫が出来るのかも…!!

 

| 2017年04月01日 | 体温アップ食材 | trackbacks(0) |

トラックバック
トラックバックURL:
※ クリックで選択できます。
トラックバック一覧:
Copyright (C) カブは冷え性に向いてる?葉は食べる? | 温→暖活!! 〜冷え症改善〜. All Rights Reserved.