冷え性対策・風邪予防にタイムが使えるらしい

ハーブとしてはそこそこ以上に名前が知られた存在ながら、デイリーに使うか、キッチンの必需品かと言われるとちょっと首を捻りたくなる存在のタイム(ちゃんとお料理する方とかは、活用してらっしゃると思いますが…)。日本では無くてもさほど困らないくらいのハーブですが、実は風邪予防や冷え性緩和などこれからの時期に嬉しい働きが期待されているハーブでもあるようです。
 

タイムとは

一口にタイムと言っても植物分類上で、イブキジャコウソウ属 (Thymus) に属すものはおよそ300〜400種とかなりの種類があります。鑑賞専用種類やレモンタイム・キャラウェイタイムなど他植物の芳香を持つものまで幅広くありますが、料理用ハーブとして単に「タイム」と言われているものは、ヨーロッパ南部原産のコモンタイム(学名Thymus vulgaris、和名タチジャコウソウ)を指すのが一般的です。

タイムはハーブとしてはかなり歴史のある存在の一つとされており、古代エジプトではミイラ作成用の防腐剤としても利用されていたと言われています。紀元前数年前には“防腐作用がある草”として評価される存在であったと言えるでしょう。ギリシア人は神殿や浴場でお香感覚で焚いていたそうですし、ローマ人は部屋を清めるためにも利用していたのだとか。勿論現在で言う芳香剤のような感覚での利用だけではなく、肉や魚の保存剤としてやお酒の香り付けなどにも利用されていたようです。

また香りや薬効がある植物は何らかの象徴や宗教的な意味合いを持たされる傾向にありますが、タイムも例外ではなく、古代ギリシアやローマでは品位や勇気中世になると勇気や行動力の象徴としても大切にされていたそうです。持ち主に勇気を与えるとして、女性が男性への贈り物としても利用していたそうな。
菌作用などがあっことからペスト対策としても利用されていたそうですし、料理・保存食の作成、蜂蜜を採るための蜜源植物などにも利用されていましたから、精神的にも実用的にもヨーロッパの人々にとっては欠かせない存在だったと考えられますね。

現在では観賞用もしくは肉の臭み消しなど料理用ハーブとしての利用がメインですが、ハーブなどを使った自然療法でも定番の存在ですし、抽出されたエッセンシャルオイルは石鹸・消毒薬・口腔ケア用品などにも配合されているそうです。

 

タイムはハーブの中でも殺菌効果が高い

タイムに期待される効果としては“ハーブ類トップの殺菌・抗ウイルス効果”がよく取り上げられています。特に風邪やインフルエンザが流行る冬なんかに見かけますね。この働きはタイムに含まれている精油成分でフェノール類の「チモール」や「オイゲノール」などが、高い殺菌・抗真菌・抗ウィルス作用を持つと考えられているため。

成分を濃縮したエッセンシャルオイルになると刺激が強くなりすぎて使用に注意が必要とも言われています。ハーブ・お茶として利用する場合は、過剰摂取は避けたほうが無難ですが、一時的な利用であればそこまで刺激の心配はいらないようです

酒粕しょうが粒

その優れた殺菌作用からタイムのハーブティを飲むことで喉・呼吸器の殺菌に役立つと考えられています。またお茶の場合には去痰作用があるとされる「サポニン」という成分も含まれていますから、喉の痛みやイガイガなどの不快感の緩和だけではなく、痰が絡んでいるような時にも改善に役立つとされています。
そのほか呼吸器粘膜を保護する働きがある、免疫力を高めるという説もあります。

お茶を飲むことでも風邪やインフルエンザ予防に良いとされていますし、やや濃い目に煮出したものをうがい薬として使うとより高い効果が期待できます。風邪薬を飲むほどじゃないけど…ちょっと危ないかな、という時とかに役立ってくれそうですね。
また殺菌作用に優れているため、マウスウォッシュとして利用することで口腔内を清潔に保ち虫歯予防・口臭対策としても利用することが出来ます。

 

血行改善やリラックスにも…

タイムは血圧を上昇する働きがあるとされており、体全体の機能活発化、特に循環器系や消化器系の強壮に役立つハーブとも言われています。どの成分がどう働くのかはいまいちハッキリしない部分もあるのですが、チモールやカルバクロールい血行促進作用があるとする説、フラボノイドやサポニンに血液サラサラ効果があるためとする説などがあるようです。

ともあれタイムは冷えから来る下痢などの胃腸不調の緩和にも利用されているハーブですし、血行を促すことで低血圧や貧血改善などにも有効と紹介されている存在。反面、高血圧の方は使用に注意が必要と言われているくらいですから何らかの働きかけはあるのでしょう。低血圧気味でだるさやめまいがある方、血行不良で冷え性の方には良い方向に働いてくれると考えられます。

またタイムティーはリラックス効果があるお茶としても使われています。味はやや苦味と辛味がありますが、香り・後味はミントティーに勝るとも劣らないほどサッパリしているので気分をスッキリとさせることてリフレッシュや神経疲労緩和などに役立つと言われています。またタイムに含まれているフラボノイドも体をリラックスさせるのに役立つと言われており、嗅覚・味覚への働きと合わせて精神的なサポートにも役立つと考えられます。

余談ですが数百年前にはハーブや植物療法に多大な影響をもたらしたと言われるニコラス・カルペパー氏が「悪夢にうなされる人に効く」と記していたそうですし、中世には枕の下に入れると悪夢を見ないというおまじないもあったそうです。

【参照】コモンタイムティー

風邪・インフルエンザ予防と、冷え性緩和に役立ってくれそうなタイム。味はちょっと好き嫌いがあるかも知れないタイプなので紅茶や他のハーブとブレンドしたり、ハチミツを少し加えるなどして飲むのがオススメです。ハーブブレンドとしてはラベンダーやリンデンあたりが無難かと。

ハーブを使うとコスパがあまり良くないのですが、風邪予防・冷え性対策としては入浴剤として利用してハーブバスにするのが効果的なのだとか。お風呂用として使うと湯気が上がるので自然と蒸気吸引に近い形になり呼吸器系に行き渡ること、入浴自体のリラックス効果や温浴効果と相乗して体を温めたり気分をほぐしてくれると考えられています。殺菌作用があるのでボディニキビ対策としても役立ってくれそうですね。

皮膚刺激がありますので特に敏感肌の方は注意が必要ですが、蒸気吸引用やお風呂用の場合は精油(エッセンシャルオイル)を使ったほうが楽は楽だと思います^^;

タイムの難点は使用に注意が必要なことで、妊娠中・授乳中の方、高血圧の方、ホルモン補充療法を受けている方、甲状腺疾患のある方は使用を避けるべきハーブとされています。それだけ作用が強いということでもありますので、健康上問題がない場合でも毎日麦茶感覚で飲んだりするのは控えたほうが良いでしょう。

| 2016年11月23日 | ホットドリンク | trackbacks(0) |

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